NHK稲葉会長、ジャニー喜多川氏特集『Nスペ』に「皆さんが感じたような違和感を感じました」言及
NHKの稲葉延雄会長が20日の定例会見で、19日に出場者が発表された第75回紅白歌合戦について言及した。 稲葉会長は会見の冒頭、大みそかに行われる紅白について「2024年を締めくくるにふさわしい多彩で豪華な皆さんにご出場していただくことになり、大変うれしく思っています」と語り、「長い紅白の歴史に新しい1ページがしっかりと付け加えられるといいなと思っております」と期待した。 先月16日の定例会見で会長は、STARTO ENTERTAINENT社(旧ジャニーズ事務所)所属のアーティストの出演起用の再開を発表し、紅白出演へつながるか注目されたが結局、今年も出演はゼロとなった。稲葉会長は「(起用再開は)紅白歌合戦に対してどうのということではございません。制作現場で適宜に対応してもらったということだと思います。出演交渉の詳細は承知していませんが、結果的に応じていただけなかったのは残念に思います」と述べた。 会見の4日後に放送されたNHKスペシャル「ジャニー喜多川”アイドル帝国”の実像」が大きな影響を与えたという説もあったが、稲葉会長は「私自身、どういうタイトルで放映するかということは承知していましたけど、中身については全く承知していなくて、実際放送日にテレビを見て知りました」と説明。「番組で紹介された補償担当者のやりとりに関しては、率直に申し上げて皆さんが感じたような違和感を感じました」とし、「しかし組織全体として東山社長のその後の対応など全体として見ると私どもが会見のときに判断した情勢に変わりはない」と語った。
中日スポーツ