千葉・我孫子の魅力を映画で 「それでも、夢を。」中央学院大、川村学園女子大生らが制作
千葉県我孫子市にゆかりのある大学生らが、市内を舞台にした映画「それでも、夢を。」を制作した。夢に向かって突き進む高校生と、将来に不安を抱える大学生が交流し、成長していく姿を描いた。映画を通して地域の魅力も発信し、地元住民に愛着を持ってもらうのが狙い。5日に市内で入場無料の上映会が行われる。 映画を企画したのは、同同市在住で東京大教育学部4年の橋本匠さん。「自分が生まれ育った我孫子を盛り上げたい」と、6月に映画制作のための団体「Unitry（ユナイトリー）」を立ち上げた。風光明媚な場所が点在する我孫子市は、「ロケのまち」として映画やドラマの誘致にも力を入れており、映画を使った地域貢献を思いついたという。 団体には地元の高校生や、中央学院大生、川村学園女子大生ら約40人が参加。映像制作の経験がある学生はほとんどおらず、基本的に独学で勉強して撮影を進めたという。 脚本家の夢を持つ高校2年の「望夢（のぞむ）」と、将来の不安から進路が定まらない大学3年の「志信（しのぶ）」が主人公。悩みをぶつけ合いながら、将来の自分の姿を模索する内容となっている。 地域住民の憩いの場所として親しまれている手賀沼公園や、緑に包まれた志賀直哉邸跡など市内で撮影。約2カ月間かけ、25分の映画を完成させた。 プロデューサーを担った橋本さんは「撮影時間にもこだわり、手賀沼公園の美しい夕日をバックにしたシーンもある。我孫子の魅力が伝わり、地元をもっと好きになってくれたらうれしい」と話した。 5日のけやきプラザでの上映会を皮切りに、川村学園女子大や中央学院大などでも順次上映する。（松崎翼）
