浮上系ニジマスミノーゲームが新たなる領域に突入!! 「スティル」の新たなるステージ【礒野寛之】
近年人気が再爆発しているマジックジャーク。その中で、頭ひとつ抜け出る実績と人気を誇っているマジックジャーク系ミノー『スティル』。緻密な計算で作り込まれた『スティル』にこの秋、新モデルが登場する! [画像]「スティル」の新たなるステージ 写真ギャラリー
礒野寛之(いその・ひろゆき)
ノイエリミテッドをプロデュースした、スミスのルアー・タックル開発担当。現在はエリアトーナメントの第一線からは退いているが、15年を超えるエリアトラウトのキャリアの中ではトラウトキング選手権優勝や上位入賞を多数果たすなど、確かな実績を持つ。サンライン、メガテックリブレ、ストリームトレイル、オーナーばりのフィールドスタッフも務める。
遂に実現! スティルの48モデル!!
スティルエリアT2も浮上時にユラユラと揺らめいたが、スティルエリア48HFは【揺らめき】をさらに強調して開発。静止しての浮上は【見切り】のトリガーになってしまうことが多いが、揺らめきながら浮上は、広範囲からトラウトを呼び寄せるトリガーになる。 エリアゲームのミノーイングは大きく2タイプに分類することができる。ひとつはヤマメ、イワナ、ブラウンなどのイロモノ系を狙うミノーイング。こちらはラインスラックを利用してミノーを左右に大きくダートさせる一般的なミノーイング。 そしてもうひとつが、近年再注目されているニジマス系ミノー。イロモノと異なり、激しい左右へのダートアクションを好まないニジマスは、上下、前後への揺さぶりでスイッチを入れる。中でもハイフロート系のミノーを駆使して、止めて浮上させることでスイッチを入れるマジックジャークの釣りが、近年改めて注目を集めている。 やり方は簡単。ロッドを下方向に強めに煽りながら、同時にリールを巻く。そして止めて浮上させる。 その楽しさと、あまりにも釣れ過ぎる爆発力に後押しされて、近年、各メーカーから続々とマジックジャーク系ミノーがリリースされている。 スティルエリアT2よりも急角度で潜行させることが可能な48HF。トラウトの視界から一瞬でミノーを消して、トラウトがミノーを探しているところに【ユラユラ】と浮上させる。トラウトも思わずパクリ。 そんな中、頭ひとつ抜き出る性能で、多くのアングラーから指示されているスティル・シリーズ(スミス)。 止めたときに、どのくらいの速度で浮上させるのか? どんな姿勢で浮上させるのか? そうした微妙な違いが大きな釣果の違いへと繋がる、マジックジャークの世界。 リップ角度、リップ形状、テール形状、浮き姿勢、ウエイト位置とウエイトの大きさ。そしてトータルバランス。あらゆる角度からの研究が必要なマジックジャーク系ミノーの開発において、独自のノウハウを持つスティル開発者の礒野寛之さんが、今シーズンに新たに送り込んだ刺客がスティルエリア48HF。以前から【スティルエリアの50mm前後のモデルが発売したら最強だ】と、腕に覚えのあるエリアエキスパートたちが噂していたが、今年の秋…遂に実現した。 マジックジャークの爆発力は凄まじい。ハマると留まることを知らずに釣れ続く。自らが操作して【釣る】醍醐味も人気のヒミツ。