『今日好き』arban(ゆのん&るる&その)インタビュー 歌手デビューで現れたそれぞれの成長
現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける恋愛番組『今日、好きになりました。』(ABEMA)。同番組では『Bouquet by 今日好き』として、2024年3月までの期間限定で、2組のアーティストが精力的な活動を展開している。 【写真】ゆのん&るる&そのの撮り下ろしカット そのうち、ゆのん(中島結音)、るる(実熊瑠琉)、その(平松想乃)の3名で構成される女子ユニットが、arban(アルバン)。彼女たちの新曲となる秋ソング「星屑サーチライト」が、11月1日に配信リリースされる。 前回のインタビューでは、お互いに初対面のメンバーもいるなど、どこかまだ緊張感を感じられたが、今回はその空気も和らぎ、笑顔しかない取材現場に。今作のレコーディングやMV撮影はもちろん、初挑戦ながらも大ヒットを記録した夏ソング「Darling」についてもたっぷりと振り返ってもらった。(一条皓太) ・「みんなの個性、感じてもらえるかな?」(るる) ーーこのメンバーで活動を始めたのは、前回の夏ソング「Darling」から。アーティストデビューをしたことに、実感はありましたか? るる:身近な友だちがたくさん聴いてくれて、少しずつ意識するようになりました。11月12日に東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催される『TGC teen 2023 Winter supported by SIW2023』の出演と、みなさんの前で初めて歌を披露することが決まったので、そのときに一気に実感が沸くんだろうな。 ーー前回のインタビューでは、ゆのんさんが「私たちの歌やダンスで、いつかは見ている人たちを“すごいね。この子たちって、ただのインフルエンサーとかじゃないんだ”って驚かせたい」と語ってくれましたね。 ゆのん:活動を始めたときは、あまり目にしたくないコメントが目に入っちゃって。ショックだったし、なにより悔しかったです。だからこそ「本気で頑張ろう」と改めて気合いを入れたところ、最近ではたくさんの方々に褒めていただけるようになって。「Darling」の広まり方なんて凄すぎたよね。 その:TikTokのウィークリー1位にもなれたのね。本当にビックリしちゃった。 ーー2023年9月20日にBillboard JAPANから公開された「TikTok Weekly Top 20」のことですね。 (参考:https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=tiktok&year=2023&month=09&day=25) るる:なんと、俳優の鈴鹿央士さんや新木優子さんがTikTokで「Darling」を使ってくださっていたんです。そんな有名な方々にまで、私たちの歌が届いているんだなと。 ゆのん:本当にビックリだし、ありがたいよね。 ーー今回の秋ソング「星屑サーチライト」も、きっと多くの方々に届くと思いますよ。そんな新曲について、まずはどんな楽曲かを教えてください。 るる:この楽曲では、片想いをしている女の子が、意中の相手に告白をするまでを描いていて、恋の応援ソングとして、ファンのみんなに勇気を与えられればいいなと思っています。MV制作の時も私たち自身で、好きな人に想いを伝えるストーリーを考えました。 ーー「星屑サーチライト」のデモ音源を初めて聴いたとき、どんなことを感じましたか? るる:この夏に沖縄合宿をしたとき、メンバー全員で練習が終わったあと、芝生に寝転がって夜の星空を眺めるのが日課になっていたんです。そんな部分と重なる楽曲だなと思って、運命的なものを感じました。 ゆのん:たしかに。るるちゃんは「星空っていいよねぇ~」って、まったりしていたよね。そうしたら、そのちゃんの方から「え、それなぁ~」って聞こえてきて。 その:あはははっ(笑)。 ーーそのさんのイメージとかけ離れていましたが、そんな素顔も見せ合える、グループの素敵な関係性が垣間見れました。楽曲のなかで、特に聴いてもらいたいポイントなどもあるのでしょうか。 ゆのん&その:やっぱりサビ終わりの〈好きだよ〉だよね! るる:被った(笑)。メンバーそれぞれ、このセリフの言い方が違うので、ぜひ意識して聴いてみてください。みんなの個性、感じてもらえるかなぁ? ーー私も意識してみます。さて『Bouquet by 今日好き』では、プリプロ、ボイトレ、レコーディングと、みなさんの歌っている姿が約1時間近い長さでオンエアされています。一般的なアーティストであれば、レコーディングの様子などはあまり見られないもの。この番組ならではの部分だなと感じました。 ゆのん:私もずっとそう思っていました。 その:その部分も、この企画の凄いところだよね。 ーーちなみに、オンエアでご自身の姿を観ると? その:恥ずかしい(笑)。 ゆのん:「私ってこんな声なんだ!」って驚く。 るる:私も「普段の自分の声と違うな」って思うかも。でも、私たちが頑張っている姿を、ファンのみんなに観てもらえるのはとてもうれしいことだよね。「頑張って歌ったんだな」って伝わってほしいし、私たちはもともとプロのアーティストではなくてイチから歌と向き合っているので、回を重ねるごとに少しずつ成長をしていることにも気づいてもらえたらいいなって。 ーーオンエアを観ていて、印象的だったシーンも気になります。 その:全員とも、レコーディングのときに納得がいくまで、何度も録り直しをさせてもらっていたことですかね。 るる:思った。「Darling」での経験があったからこそ、前回以上に練習を重ねて、納得がいくまで自分を出し切りたかったよね。あと、私もオンエアを観ていて気づいたんだけど、最初の頃に比べて、みんなが笑顔で歌えるようになった気がする。arbanとして、全員で成長をしているんだなって感じました。 ・「楽曲もMVも、納得のいく仕上がりになっています」(その) ーーそのほかにも成長を感じたポイントは? るる:前回以上に、思い通りの音程で歌えるようになったこと。最初のころは、自分で高い歌声を出したと思っていても、実際に聴いてみると想像していたより低かったことが多かったんです。だからこそ、今回は歌声のトーンを上げることにとても意識的になりました。 その:私は「Darling」のときに歌声が小さいことが課題だと言われていて。「星屑サーチライト」では、お腹に力を込めて歌うように頑張りました。声量、少しは大きくなったよね? ゆのん:成長してたよ! 私はMVでの演技や表情かな。「Darling」のMVでは、全員が自然体で、わちゃわちゃしているところを撮影したんですけど、今回はドラマ仕立てで演技力も求められて。かなり役に入り込んだ気がします。 るる:間違いない。ゆのんちゃんも、そのちゃんも本当に頑張ったよね。 ゆのん:そう、頑張りました。 ーーMVのロケハンでは、ゆのんさんがサビの走るシーンで、最後の〈好きだよ〉を歌う前に、あえて大胆にコケるシーンもありましたね。 ゆのん:あぁ~、観ちゃったんですか!? 恥ずかしい、最悪だぁ~(笑)。 全員:(爆笑) るる:あのシーン、めっちゃいいですよね。 ゆのん:さすがに採用はしませんでしたけど!(笑) ーーMV撮影で、特に大変だったポイントは? るる:やっぱり走るシーンですね。テイク数も重ねたし、自分たちで撮影もしているのでカメラの角度を調整したり、カメラマンは映像がブレないように、画面の中心に走っている人を固定したり。走っているメンバーの表情まで気にする余裕はなかったです。本当に体力勝負な撮影だったし、全員がとにかく真剣でした。 その:途中で笑っちゃうこともあって、演技シーンも撮り直しが多かったよね。でも、楽曲もMVも、納得のいく仕上がりになっています。 ーー『Bouquet by 今日好き』では、男子グループ・crhugと切磋琢磨し、シーズンごとにバトルをしていますが、秋ソングではMVの再生数対決に。絶対に負けられないだけに、改めてMVのアピールをしておきましょう。 るる:今回は、3人それぞれの恋にまつわるストーリーを描いていて、全員とも個性がたくさん表現されている映像になりました。特に、そのちゃん、ゆのんちゃんが恋愛に悩む表情は必見! ファンの子はもちろん、私自身も今回初めて見ることができただけに、とても新鮮だと思います。 その:たしかに。そんな表情、見せたことないかも! るる:今回はメンバーの表情に注目してほしいよね。楽曲をたくさん聴いてほしいのはもちろん、MVもたくさん再生してください! ーー最後に、少し気が早いのですが、冬ソングはどんな楽曲になると想像していますか? みなさんの期待するポイントなどを含めて教えてください。 ゆのん:雪がテーマになるのかな。 るる:鈴の音とかも鳴ってそう。 その:そうだね、クリスマスの恋を描いていたりするのかも。キラキラしているイメージがある。 ゆのん:どんな楽曲になるのか楽しみだし、冬ソングも早く歌いたいね! ・arbanがおすすめ! この秋にハマっている1曲 インタビューのおまけとして、arbanのメンバーがそれぞれ、この秋にハマっている1曲を教えてくれた。前回のインタビューでは、懐かしの楽曲も多かったが、今回は近年のヒット曲がラインナップ。これらの楽曲を聴く際は、arbanのメンバーのことも思い出してみてほしい。 ゆのん Leina「どうでもいい話がしたい」(2023年9月リリース) 全部が好きで、歌詞にも共感しちゃいます(ちなみに、るるちゃんも好きらしい)。 るる 優里「メリーゴーランド」(2022年12月リリース) 恋愛の歌で、歌詞がとっても素敵。 その 仮谷せいら「水星」(2022年6月リリース) ほかの楽曲にはないリズムと、のびやかなイントロが独特で好き。でも、なんで知ったのかは忘れちゃいました(笑)。
一条皓太