【解説】TXTメンバープロフィールから人気の理由まで!TOMORROW X TOGETHERの魅力を徹底考察
芸術性の高い楽曲やハイレベルなパフォーマンス、圧倒的なビジュアルなど、魅力に溢れた5人組グループ・TOMORROW X TOGETHER。彼らのこれまでの活動の軌跡や各メンバーの詳細プロフィール、必聴楽曲やそのポイントを語っていきたい。 写真:TXTメンバーソロカットやライブ写真など ----- ■紅白初出場が決定したTXTとは? TOMORROW X TOGETHER(読み:トゥモロー・バイ・トゥギャザー) ・デビュー:2019年3月4日発売のミニアルバム『The Dream Chapter : STAR』 ・日本デビュー:2020年1月15日発売のシングル「MAGIC HOUR」 ・メンバー:SOOBIN、YEONJUN、BEOMGYU、TAEHYUN、HUENINGKAI ・略称:TXT(ティーエックスティー)、トゥバ ・ファンネーム:MOA(モア) ・キャラクター:PPULBATU(プルバトゥ) TOMORROW X TOGETHERは、BIGHIT MUSICに所属する、SOOBIN(スビン)、YEONJUN(ヨンジュン)、BEOMGYU(ボムギュ)、TAEHYUN(テヒョン)、HUENINGKAI(ヒュニンカイ) からなる5人組グループだ。 ◎TXTというグループ名に込められた意味 TOMORROW X TOGETHERというグループ名は、“それぞれ違う君と僕がひとつの夢で集まって共に明日を作っていく”という意味がある。 ◎彼らをいっそう輝かせる愛すべきMOAの存在 TOMORROW X TOGETHERのファンネームは、“Moments of Alwaysness”を略したMOA(モア)。TOMORROW X TOGETHERとファンが共有する時間はどの瞬間も永遠であるという想いと、韓国語の“モア=集める”にちなみ、「メンバーとファンがお互い夢のかけらを集め、ひとつの夢を完成させる」という意味が込められている。 ◎新人賞10冠に輝く華々しいデビュー デビュー前からスーパールーキーとして注目を浴び、2019年3月4日リリースのデビューアルバム『The Dream Chapter : STAR』では、世界44の国と地域でiTunesトップアルバムチャート1位を獲得。デビュー後わずか2カ月で行った初の海外ショーケースツアー『TOMORROW X TOGETHER SHOWCASE: STAR in US』は、アメリカ6都市のチケットが発売直後にソールドアウトし、この年の新人賞10冠に輝くという華々しいデビューを飾る。 ◎「MAGIC HOUR」での日本デビューから歴代1位の記録まで 翌2020年1月15日には、シングル「MAGIC HOUR」で日本デビュー。同年の2ndミニアルバム『The Dream Chapter: ETERNITY』でオリコン週間アルバムランキング1位を記録して以降、2024年11月リリースの7thミニアルバム『The Star Chapter: SANCTUARY』まで11作連続で1位を記録し、日本において海外アーティストによるアルバム連続1位獲得作品数歴代1位の記録を更新し続けている。 ◎グローバルな支持を高め続ける人気ぶり 2023年1月27日リリースの5thミニアルバム『The Name Chapter: TEMPTATION』は、米Billboardのメインチャート、『Billboard 200』で自身初の1位を獲得し、以降19週連続でチャートイン。 2022~23年には、アメリカ・シカゴの大型音楽フェスティバル『Lollapalooza』に2年連続で参加、2023年にはK-POPグループとしては初めてヘッドライナーとして招待されるなど、グローバルな支持を高め続けている。 2024年には自身3度目となるワールドツアー『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : PROMISE>』を開催し、日本でも自身初でK-POPアーティスト史上最速となる4大ドームツアー『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : PROMISE> IN JAPAN』を東京、大阪、愛知、福岡で開催。さらに、11月、12月には京セラドーム大阪で2日間の追加公演も開催され、全席ソールドアウトとなった。 『第66回 輝く!日本レコード大賞』において特別賞を受賞、さらに2024年の締めくくりとして、12月31日にはK-POPボーイグループとして唯一『第75回NHK紅白歌合戦』への出場が決定しており、紅白初出場を果たす。 ◎公式キャラ・PPULBATU(プルバトゥ)とは? 2024年8月1日、公式キャラクター・PPULBATU(プルバトゥ)が誕生。PPULBATUとは、韓国語で角を意味する“PPUL”と“TOMORROW X TOGETHER”の合成語であり、TOMORROW X TOGETHERが音楽を通じてMOAの幸せを願うように“一緒にいると喜びや幸せが増える”という彼らの大切な想いが込められている。それぞれのキャラクターは、メンバーのスケッチをもとに名前や性格にもメンバーの意見が反映されている。 ----- ■互いを認め、高め合う5人のメンバーたち ◎SOOBIN(スビン) ・生年月日:2000年12月5日 ・身長:185cm ・体重:67kg ・PPULBATU:CHOI YONG MEONG(チェ・ヨンモン) 優しく包み込むようにメンバーを支えるリーダー。自分から前に出るタイプではなく、物静かで人見知りな性格だが、並大抵のことでは動じない芯の強さも併せ持つ。 透明感のある歌声が特徴的で、韓国のシンガーソングライター、チェ・ユリの「Forest」をソロでカバー歌唱した際は、繊細なボーカルが話題を集めた。 メンバー内で最も長身であり、抜群のスタイルの持ち主。“もちもち”でよく伸びる頬と、笑った際にできる最大4つのえくぼがチャームポイントだ。 マイペースで抜けている部分も多く、実は運動が苦手。またBTSやKARAの大ファンとして知られており、2024年11月に配信を開始した、SOOBINがMCをつとめるWEBバラエティ番組『推しの推し』ではKARAへの愛を熱く語っている。 ----- ◎YEONJUN(ヨンジュン) ・生年月日:1999年9月13日 ・身長:181.5cm ・体重:62kg ・PPULBATU:HWANGCHOON(ファンチュン) メンバー最年長。ラップパートを担当することが多く、グループにおいてダンスの中核をなすメンバーでもある。涼しげな一重の瞳と、セクシーな唇が特徴的。 真面目で努力家ゆえ、寝る間も惜しんでスキルを磨き続ける。練習生時代は月末評価においてダンス、ラップ、ボーカルそれぞれの分野でつねに1位であったことから“伝説の練習生”と呼ばれていた。留学経験を持ち、英語を流暢に話せる。 メンバー1のファッショニスタと言われ、「ニューヨーク・ファッションウィーク」でモデルとしてランウェイを歩いたこともある。2024年9月にはミックステープ『GGUM』を発表してソロデビュー。コンセプトフォトでは鮮やかな赤い髪でティースジュエリーを身につけ、TOMORROW X TOGETHERとはひと味違う強烈なムードを印象づけた。 ----- ◎BEOMGYU(ボムギュ) ・生年月日:2001年3月13日 ・身長:180cm ・体重:60kg ・PPULBATU:BAMGEUT(バムグッ) 大きな瞳と美しいフェイスラインの持ち主で、全員が整ったビジュアルの持ち主であるTOMORROW X TOGETHER の中でも、特に“顔面国宝”と名高いBEOMGYU。2024年夏には、足を負傷していることから日本の音楽番組で椅子に座って出演した際、そのビジュアルの良さがSNSで注目されることに。中世的な美しさも魅力で、「Deja Vu」のMVで披露したまるで二次元のような長髪のビジュアルは「神々しい」と話題を集めた。 いっぽうで、明るくハイテンションでメンバー随一のいたずらっ子としても知られており、バラエティ番組でも大活躍。サービス精神旺盛なこともあり、変顔もためらうことなく披露し、愛嬌たっぷりだ。 メンバーの中でいちばん声が低く、楽曲に彩りと迫力を加えている。幼少期からギターをたしなみ、中学校ではバンド部に所属。TOMORROW X TOGETHERでも楽曲制作に積極的に携わっている。 ----- ◎TAEHYUN(テヒョン) ・生年月日:2002年2月5日 ・身長:177cm ・体重:57kg ・PPULBATU:DA-GO-NYANG(ダゴニャン) 落ち着いた性格で頭の回転が速く、いつでも冷静沈着。透き通った歌声が魅力的で、「Sugar Rush Ride」など様々な楽曲で、ポイントとなるパートを担当している。 くっきりとした目鼻立ちとつぶらな瞳が目を引く、華やかなビジュアルの持ち主。子供の頃からキッズモデルや子役として活躍していたため、パフォーマンス中は巧みな表情の変化でも魅了する。 「残念な明日を作るよりも、楽しい明日を作る方がいいです」「世の中に速度を合わせる必要がありますか? 方向だけ合っていればいいんですよ」など、多くの名言を残してきたことから、“名言製造機”との呼び声も高い。 日本語も得意で、2024年4月には、山下智久の楽曲「Perfect Storm」にフィーチャリングで参加した。 ----- ◎HUENINGKAI(ヒュニンカイ) ・生年月日:2002年8月14日 ・身長:183cm ・体重:67kg ・PPULBATU:HHMNYARING(フムニャリン) ハワイ出身で、幼少期は中国でも暮らし、韓国語、英語、ポルトガル語、中国語を話せるマルチリンガル。音楽家として活動していた父の影響で、幼少期から音楽に親しみ、ピアノ、ギター、ドラムなど様々な楽器を操る。 抜群の歌唱力を持ち、『2023 MAMA AWARDS』ではYOSHIKIのピアノ伴奏に乗せて、TAEHYUNとともに「ENDLESS RAIN」を見事に歌い上げて話題を集めた。 熱いバンド愛を持っており、YouTubeのコンテンツ『ヒュニンはバンドサークルがやりたい』では様々な大学のバンドサークルと交流している。 明るくムードメーカー的な性格で、ふわふわとした発言やぬいぐるみが大好きといったかわいらしさも併せ持ち、末っ子らしくメンバーから愛されている。 姉はモデルのヒュニン・リア、妹はKep1erのヒュニン・バヒエであり、一緒にダンスチャレンジ動画をアップすることもしばしばある。 ----- ■世界を虜にするTXTの魅力とは? TOMORROW X TOGETHERの魅力は枚挙にいとまがないが、あえてまとめるとするならば、ハイクオリティな楽曲とパフォーマンス、華やかなビジュアル、そして飾らない人間性が、大きな3つのポイントとして挙げられる。 ◎魅力1:ハイクオリティな楽曲とパフォーマンス TOMORROW X TOGETHERの楽曲は、ミュージックビデオやコンセプトフォトも含めて芸術性が高く、若者の葛藤や繊細な胸中など、等身大のメッセージを描いた楽曲が多い。加えて、若さゆえのフレッシュさにとどまらず、どこか幻想的なムードが漂うのがTOMORROW X TOGETHERの持ち味でもある。 5人は豊かな感性で紡がれた楽曲を、伸びやかな歌声とキレの良いダンス、巧みな表情の変化で表現。感情を全身で表現するかのようなエモーショナルなパフォーマンスは、オーディエンスの胸を打つ。 共同生活を送り、様々な苦楽をともにしてきた仲間だけに、息がぴったり合ったステージから目が離せなくなる。 ◎魅力2:華やかなビジュアル また彼らをひと目見ればわかるように、TOMORROW X TOGETHERはビジュアル面でも圧倒的な輝きを放つ。 平均身長は180cmを超え、メンバー全員が抜群のプロポーションを誇るため、長い手足をダイナミックに操ることで、パフォーマンスにも唯一無二の迫力が生まれる。 そして、端正な顔立ちは、儚いムードの楽曲を表現する際に観客の没入感を一層高めている。 ◎魅力3:飾らない人間性 そのいっぽうで、メンバー全員の飾らない性格と温かい人間性も欠かせない魅力のひとつ。5人はとにかく仲が良く、ふざけるときは全力でふざける。 例えば、2023年にYOASOBI「アイドル」のダンスチャレンジが一世を風靡した際も、かわいらしい振付を踊るアイドルが多い中、TOMORROW X TOGETHERはペンライトを手に、全力で“ヲタ芸”を披露していた。こうしたノリの良さやバラエティ力の高さも、ファンを増やし続ける要因であろう。 ----- ■最新作『The Star Chapter: SANCTUARY』 TOMORROW X TOGETHERの作品は、チャプター(章)ごとに物語が進んでいくストーリー性のある内容となっており、これまでに“The Dream Chapter”“The Chaos Chapter”“The Name Chapter”と、様々なシリーズを紡いできた。2024年11月4日にリリースされた『The Star Chapter: SANCTUARY』は、あらたな“The Star Chapter”シリーズをスタートさせる作品で、愛にまつわる感情を描いた全6曲を収録。 ◎メンバー全員が作詞に参加 無彩色の世界をカラフルに染めてくれる存在に出会ったときの喜びや、その出会いによって自分の世界がどんどん広がっていく感覚──誰もが共感できる普遍的なものとして、愛を知ることで得られる感情を繊細に描いている本作。メンバー全員が作詞に参加した作品で、よりダイレクトにメンバーの想いが楽曲に込められている。 ◎“愛”にまつわる様々な感情を描いた6曲 1曲目の「Heaven」では出会いの瞬間を、タイトル曲「Over The Moon」では共に向かっていく未来に対する期待を、「Danger」では愛の深まりを、「Resist(Not Gonna Run Away)」では大切なものを守ろうとする意志を、「Forty One Winks」では自分たちだけの愛情表現を、「Higher Than Heaven」では自分の世界のすべてである“君”への心を歌っている。 ◎タイトル曲は「Over The Moon」 「Over The Moon」は、幻想的なイントロが耳に残るポップなラブソング。ミュージックビデオでは、どんどん大きくなっていく愛情を水滴に例えている。 “君は僕の未来 僕の時空の秩序”“僕を生かしてくれたように 君を笑顔にしてあげるから”などのロマンチックな歌詞をそのまま表現したような映像に仕上がっており、見終えたあとは優しい愛情に包まれているような安心感を覚えるはずだ。 ----- ■もっと好きになる!TXT人気曲の聴きどころ 「Deja Vu」 2024年4月にリリースされた6thミニアルバム『minisode 3: TOMORROW』のタイトル曲。レイジとエモロックが融合した情緒的なナンバーで、再会の瞬間を“デジャブ”に例えている。狂おしい叫びのように響くエモーショナルなサビには神聖さすら漂い、ダンスブレイクでYEONJUNの華麗なキックの後に訪れる静寂は鳥肌もの。感情の機微をここまで壮大かつドラマチックに表現できるのはTOMORROW X TOGETHERならではあり、彼らにしか表現しえない一曲だともいえるだろう。 ----- 「Blue Hour」 2020年10月にリリースされた3rdミニアルバム『minisode1: Blue Hour』のタイトル曲。タイトルの“5時53分”とは10月の日没時間を指し、少年から大人へ変化していく瞬間を比喩的に表現している。思わず一緒に踊り出したくなるようなディスコナンバーながらも、TOMORROW X TOGETHERらしいファンタジックなムードは健在。楽曲の後半では帽子とロングコートを活用したダンスブレイクが繰り広げられ、まるでミュージカルショーのような華やかさがある。 ----- 「CROWN」 2019年3月に発表された、TOMORROW X TOGETHERのデビュー曲。思春期を迎えた少年たちの成長に伴う痛みを“ツノ”に例え、爽やかなサウンドに乗せて、少年から大人になっていく過程の戸惑いが正直に歌われている。MVはカラフルでポップな世界観。メンバー全員が10代ならではのみずみずしさ全開で、エネルギッシュなダンスを繰り広げていく。SOOBINのパートで登場する“マスリスリ”は韓国のおまじないの言葉だそう。 なお『THE FIRST TAKE』では、同曲の日本語バージョン「ある日、頭からツノが生えた (CROWN) [Japanese Ver.]」をパフォーマンス。白シャツにデニムというシンプルなスタイリングで、持ち前の歌唱力をまざまざと披露した。 ----- 「Sugar Rush Ride」 2023年1月にリリースされた5tnミニアルバム『The Name Chapter: TEMPTATION』のタイトル曲。悪魔の誘惑に誘われてしまう少年の姿を描いた楽曲で、MVでは雄大な自然をバックに、どこか妖しく魅惑的なストーリーが紡がれていく。セクシーな吐息と口笛、迫力たっぷりなダンスパートとのコントラストが印象的だ。メンバー4人の膝にYEONJUNが寝そべるなど、呼吸の合ったグループであるからこそ成立する複雑なコレオグラフからも目が離せない。 ----- ■2025年、さらなる飛躍を予告したTXT 2024年は4大ドームツアーとアンコール公演を大成功させ、『第75回NHK紅白歌合戦』への初出場を決めるなど、日本でも活躍が目立ったTOMORROW X TOGETHER。 2025年1月5日開催の『第39回ゴールデンディスクアワード』をもって2024年の活動を締めくくり、しばし休暇を取ることを発表。それと同時に「家族と日常を過ごしながら十分な休息を取った後、MOAの皆さまのもとへ帰ってきて、これまで以上に特別な2025年を共に作り上げる計画です」と、2025年もさらなる飛躍を見せることを宣言している。ますますワールドワイドに活躍していく彼らから目が離せない。 TEXT BY 岸野恵加
THE FIRST TIMES編集部