日産「ダットサン・サニー」はお手頃価格の41万円で誕生。カローラとの熾烈なバトルは伝説に【今日は何の日?4月23日】
モータリゼーションを加速したサニーとカローラの熾烈なCS戦争
小型大衆車市場を2分する圧倒的な人気を誇ったカローラとサニーだが、その設計思想は全く異なっていた。 カローラは、排気量を100cc増やすことによる走り、乗り心地、静粛性などすべてにおいてバランスの取れた“80点主義”の大衆車。一方のサニーは、軽快さと信頼性を重視し、ボディはやや小ぶりでシンプル、それゆえ俊敏な加速と軽快な走りが特徴だった。 人気のカローラとサニーは、ライバルとして“C(カローラ)S(サニー)戦争”と呼ばれた熾烈な販売競争を繰り広げながら、日本のモータリゼーションをけん引。2つのモデルが登場して大衆車市場を切り開いたことから、1966年は“マイカー元年”と呼ばれている。 カローラは、現在もロングセラーモデルとして単一モデルの世界No.1の座に君臨しているが、サニーは9代目を最後に2004年に販売を終了した。 初代サニーが人気を獲得した理由として、クルマ自体の魅力とともに、斬新な販売戦略があった。車名のサニーは、800万通を超える一般公募から選ばれ、またティザーキャンペーン(じらし広告)を大々的に行った。ティザーキャンペーンとは、新型車の発売前に意図的に部分的な情報を流し、消費者の興味を引きつける手法で、今では当たり前のように使われているが、当時としては珍しい宣伝手法だったのだ。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純
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