岳鉄沿線マップ、持ち運び便利に サイズやデザインこだわり一新 富士市「さもにゃん」登場
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は12月から、駅周辺の飲食店やフォトスポットを紹介する沿線マップを一新した。市公式キャラクター「さもにゃん」を登場させたかわいらしいデザインと、持ち運びに便利なサイズにこだわり、老若男女が使いやすいマップに生まれ変わった。 デザインを担当したのは、さもにゃんの生みの親でイラストレーターのコイズミチアキさん。誰にも見やすいよう、オレンジ色と青色をメインカラーに、温かみのある手書きの文字を一部に取り入れた。 10駅全長9・2キロの路線図には、コイズミさんのイラストと写真をふんだんに使い、各駅周辺の喫茶店やレストランなど観光に役立つ情報を掲載。文化財や季節の草花、富士山などフォトジェニックな景色も紹介した。目的や所要時間に合わせた三つの散策モデルコースも盛り込んだ。 リニューアルは同社業務部の古郡真帆さん(35)が提案した。旅行好きという古郡さんが旅先で各地のマップを見ているうちに、A3二つ折りサイズだった旧沿線マップの使いにくさが気になったという。同じA3サイズの新マップでは紙のたたみ方を工夫し、従来の3分の1サイズでの持ち運びを可能にした。古郡さんは「観光客だけでなく市民が見ても沿線の魅力を再発見できる仕上がり。気軽に手に取ってみてほしい」とアピールする。 新マップは吉原駅や吉原本町駅、市役所などで配布している。
静岡新聞社