子宮頸がん予防のHPVワクチン「公費の追加接種」低迷 静岡県内で周知促す、相談体制も整備
HPVワクチン
2価、4価ワクチンに加えて昨年4月から9価ワクチンが公費対象に追加され、県内のキャッチアップ接種でも利用者の割合が高い。いずれも筋肉注射で、定期接種の対象は小学6年~高校1年の女子。 2013年、全身のしびれなど接種後の症状の訴えが相次ぎ、国が積極的勧奨を中止。有効性や安全性が確認されたとして22年春に再開した。 子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)は性交経験のある人の多くが一生に一度は感染するといわれる。多くの人は自然消失するが、一定数は感染状態が続き、がんになる。結婚や出産などライフイベントが相次ぐ25~40歳の死亡の2位。世界でワクチン普及が進む中、日本では毎年1・1万人がかかり、2900人が死亡している。