<ここに注目>勝負強い国学院久我山打線 有田工はエース塚本にかける センバツ
◇第4日第1試合 国学院久我山vs有田工
国学院久我山の勝負強い打線を、有田工の制球力が持ち味のエース右腕・塚本侑弥(3年)がいかに抑えるか。国学院久我山は塚本の切れのある縦のスライダーを見極められるかが鍵となる。 【あのドラ1も】昨年センバツからプロの扉開いた選手たち 国学院久我山は昨秋の公式戦で打率5割の斎藤誠賢(3年)、4割8分3厘の木津寿哉(2年)の1、2番はしぶとい。中軸にも長打力と勝負強さを兼ね備えた打者がそろい、相手からすれば気が抜けない。下位打線につながりができれば、どこからでもチャンスを作れる。 課題は投手陣だ。右腕・成田陸(3年)、左腕・渡辺建伸(3年)を中心に先発がどこまで試合を作れるか。昨秋に出場しなかった右腕・酒井洸明(3年)が冬場に台頭。左腕・松本慎之介(3年)も控え、継投のタイミングもポイントになる。 有田工は塚本の出来にかかっている。昨秋の九州大会の1回戦、準々決勝で連続完封したように、内外角に正確に投げ分ける制球力と縦のスライダーを生かしたい。堅守のチームだけに、初のセンバツで浮足立たずにプレーできるかもポイントだ。 打線は昨秋の公式戦で打率4割5分8厘をマークした2年生の4番・角田貴弘が軸になる。終盤の勝負強さも持ち味であるだけに、接戦に持ち込みたい。【浅妻博之】
国学院久我山、しぶとい打線
個の力を総結集し、チーム力でセンバツ出場をつかみとった。尾崎直輝監督は「一戦に懸ける集中力とチームワークが良かった」と、選手の成長力に脱帽した。 突出した選手はいないが、四球や相手のミスに乗じて畳みかける打線はしぶとい。斎藤誠賢(3年)は広角に長打が打て、変化球にも柔軟に対応できる巧みなバットさばきが持ち味だ。中軸の下川辺隼人(3年)は長打力を備えた大型遊撃手で、守備も球際に強い。 事前のデータなどを基に外野の守る位置を大胆に変えるなど、守備も見逃せない。投手陣は右腕・成田陸(3年)、左腕・渡辺建伸(3年)らの継投が軸になる。 37年ぶりに秋の東京を制し、春の甲子園は2011年以来、11年ぶりとなる。尾崎監督は「うちらしい頭を使った全員野球で、勝ち上がっていきたい」と力を込める。秋に培ったチームワークを生かし、センバツ初勝利に挑む。