横浜市青葉区の住宅で男性が殺害され現金などが奪われた強盗殺人事件。 これまでに、神奈川県警は実行役3人のうち男1人を逮捕しました。発生からこれまでの事件を振り返ります。 記者 「こちら閑静な住宅街ですが、規制線が張られ奥には警察官が見えます」 事件が発覚したのは今月16日。 横浜市青葉区の住宅で「玄関ドア脇の窓がきのうから開いている」と近隣住民から通報がありました。 警察官が駆け付けたところこの家に住む後藤寛治さんの遺体が、口や手足を粘着テープで縛られた状態で発見されました。 近隣住民 「被害者の方はおとなしい方で全然感じの良い人でしたよ。だからすごいショックですよね。 私長年行きてるけども、この地区でそういう事件は今までないですよびっくりしましたよ。 こんなところで殺人事件が起こるなんてね。 みんな70、80代の人が多いですよ」 司法解剖の結果、後藤さんは鈍器などで殴られたような打撲の痕が多数あったうえ、複数箇所を骨折していて、死因は出血死と判明。 また、現金約20万円が盗まれていたことなどから・・ 青葉警察署　鎌田純署長 「強盗殺人事件と断定し本日付で青葉警察署に特別捜査本部を設置いたしました」 県警は17日、7年ぶりに「特別捜査本部」を設置。 首都圏で相次ぐ一連の強盗事件との関連も視野に捜査を本格化させます。 そして、19日、事件が動きました。 県警が強盗殺人の疑いで逮捕した寳田真月容疑者は実行役兼運転役とみられていて、犯行の動機について「税金の滞納が数十万あり短期間で稼げるアルバイトを探した」と説明しました。 寳田容疑者はいわゆる闇バイトに応募し犯行に及んだとみられ、「通話をしながら、犯行の指示を受けていた」といった趣旨の話もしています。 実行役は寳田容疑者を含め3人いるとみられていて、後藤さんを縛った粘着テープからは千葉県市川市の監禁事件で逮捕された男の指紋が検出されています。 県警は他の実行役の特定と、指示役の調べを進めています。