年末期に増える交通事故 「運転者は右側 、歩行者は左側」に特に注意!【長崎県警】
長崎放送
交通事故の発生が、年末にかけて増えることを知っているだろうか? 長崎県警がまとめた2021~2023年の長崎県内の死亡重傷事故件数を四半期ごとにみると、4月~6月が197件に対し、10月~12月は301件と急増している。 【写真を見る】年末期に増える交通事故 「運転者は右側 、歩行者は左側」に特に注意!【長崎県警】 長崎県警本部 交通部交通企画課 管理官 小川 隆博 警視:「この時期は人が出勤退勤する時間が暗い時間帯になってくるので、人の動きや車の動きが活発な時間帯に暗い時間で見にくくなっているというのが原因として大きくあると思います」 昼夜別にみてみると、夜間の事故は、7~9月が21件に対し、10月~12月は64件。 特に車と歩行者の事故が多く、人口10万人当たりの「横断歩道横断中の交通事故件数」は、2021年から3年連続で、全国の都道府県の中でワースト3位。2024年は、10月までに134件、人口10万人当たり10.58件で全国ワースト5位となっている。 小川 隆博 警視:「長崎県民は、信号機のない横断歩道では、歩行者がいる場合は止まらないといけないというそもそもの道路交通法のルールの認識が低いと考えられます」 特に交通量が増える年末年始。車と歩行者の事故を防ぐにはどのようなことに気をつけるべきか? 交通取締を行う長崎県警交通機動隊に聞いた。 ■【運転者は右側に、歩行者は左側に特に注意!】 長崎県警本部 交通部 交通機動隊本隊 第二係長 横尾 大信 警部補によると、運転席に座ると右側がピラーで死角になることから、運転する際は特に右側に注意が必要だと言う。 逆に、横断歩道を渡る歩行者は、左から車が来ている場合は、運転者が自分の存在に気づいていないおそれもあることを意識しておく必要があると言う。 横尾 大信 警部補:「(車からみて)右から左に横断する歩行者の見落としというのが傾向的には多いです。右から(左に)わたってくる横断歩行者の方に十分注意いただいて、歩行者の方も、左から車がきている場合は自分のことを気づいているかどうか十分確認してもらって横断していただければと思います」
■【運転者は『止まらんば運動』 歩行者は『手のひら運動』を!】 長崎県警は、具体的に2つの行動を呼びかけている。 運転者に対しては、歩行者が横断歩道を横断しているときや横断しようとしているときは、横断歩道の手前で一時停止する【止まらんば運動】。 歩行者に対しては、車の運転者に手のひらを示して横断の意思を伝える【手のひら運動】だ。 その上で、夜間の運転ではライトをこまめに切り替えること。 歩行者には、暗い時間帯にはなるべく歩かない、歩く場合は反射材を身に着ける、白や蛍光色など明るい色の服を着る、などの対策を勧めている。 交通事故が増える時期。運転者も歩行者も一層注意が必要だ。
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