恋愛のことは全然、考えていないですね

ーーデビュー当時の話に戻りますが、ボーイフレンドがいたとか? 「……その話、聞きたいですか?」 ーーお願いします! 「16歳、高1のとき。私は女子高に通っていて。彼は他校の野球部の人でしたね」 ーー初々しい。 「ホントに。青春でしたね。で、それを事務所に伝えたら、デビューの前日に“明日の朝、ハッキリお別れしなさい”って言われてしまったんです。そこでズルして、あらかじめ夜のうちに、彼に“お別れを告げる電話をするけど、真に受けないでね”って電話したんです。そして翌朝、隣にマネージャーがいる状況で、言われた通りに彼に電話しました」 ーーそれで、デビュー後も、その彼とは付き合えた? 「それが違うんです。なぜか彼、その電話を真に受けちゃったんです」 ーー純粋だったんですね。 「お互いね……」 ーー今現在の恋愛は、いかがですか? 「恋愛のことは全然、考えていないですね」 ーー実は12年ほど前、インタビューで「夢に向かって努力している男性が好き」と話していました。 「それは変わらないです。やっぱり、どんな小さなことでも一生懸命に取り組む方って、すてきだなって思います。人として、すごく魅力的です」 ーー今後も、タレントと介護の二刀流を続けるんでしょうか。 「准看護師の資格も取りましたし、何より、この仕事から私自身が元気をもらえることが多いんです。今後は“看取り”に目を向けて、積極的に取り組んでいきたいと思っています。女優の仕事も好きなので、機会があれば、サザエさんみたいなコミカルな役を演じてみたいですね。 　それと、自分で言うのもナンですが、アイドル時代の持ち歌にいい曲がたくさんあるんです。だから、フォーク調にアレンジして弾き語りのライブをやってみたいです。まず、ギターを習わなきゃいませんけどね」 北原佐和子（きたはら・さわこ） 1964年3月19日、埼玉県生まれ。A型。T160。81年にスカウトされ、芸能活動を開始。82年『マイ・ボーイフレンド』で歌手デビュー。以降、女優としても活躍。そのかたわら、2005年にホームヘルパー2級、14年に介護福祉士の国家資格、17年にケアマネジャー資格、20年に准看護師資格を取得し、認知症専門クリニックで介護・看護スタッフとしても精力的に活動。 THE CHANGE編集部