レンタカーで愛犬がおしっこ…!「賠償金」を求められましたが本当に支払わなくてはいけませんか?
「レンタカーで愛犬とドライブをしたら、おしっこをして車内を汚してしまった……」などの場合は、レンタカーに損害を与えたとして賠償金が発生する可能性が高いため、注意が必要です。 そこで今回は、レンタカー会社のルールやペットによる汚損の賠償金はいくらになるのかを調べてみました。愛犬とのドライブでレンタカーの利用を検討している方は参考にしてみてください。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
レンタカーで賠償金を求められることはある?
レンタカーを利用する際は、レンタカー会社が定めるルールに従う必要があります。各レンタカー会社は、「貸渡約款」で賠償や営業補償について下記のように記載しています。 第30条 (賠償及び営業補償) 借受人は、借り受けたレンタカーの使用に関し、借受人又は運転者が当社のレンタカーに損害を与えたときは、その損害を賠償するものとします。ただし、借受人及び運転者の責めに帰することができない事由による場合を除きます。 2 前項により借受人が損害賠償責任を負う場合、事故、盗難、故障、レンタカーの汚損・臭気等により当社がそのレンタカーを利用できないことによる損害については料金表等に定めるところにより損害を賠償し、又は営業補償をするものとします。 3 借受人又は運転者は、借り受けたレンタカーの使用に関し、借受人又は運転者の故意又は過失によって第三者又は当社に損害を与えたときは、その損害を賠償するものとします。 ※出典:ニッポンレンタカーサービス株式会社「貸渡約款 第7章 賠償及び補償 第30条(賠償及び営業補償)」 オリックスレンタカーやニコニコレンタカーなど、ほかのレンタカー会社の貸渡約款でも「賠償及び営業補償」として同様の記載があります。
愛犬がおしっこをして車内を汚した場合の賠償金は?
レンタカーで愛犬がおしっこをした場合、車内の汚損や臭気による損害が生じます。損害賠償として支払わなければならないのは、以下の2点です。 ・清掃代の実費 犬のおしっこで車内に著しい汚損・残臭が残ると、清掃や消臭が必要になります。清掃費用は汚れの状態やレンタカー会社によって異なります。目安として、例えばCITRASカーシェアでは、ルームクリーニング・消臭作業を要する汚損の清掃費用は3万3000円としています。 ・NOC(ノン・オペレーションチャージ) 清掃や消臭作業を行う場合、レンタカーを使えない期間が生じるため、その期間の営業補償の一部として、NOCを支払う必要があります。詳しくは各サイトにてお確かめください。 ■レンタカーに愛犬を乗せる場合は事前予約が必要な場合が多い レンタカーに愛犬を乗せる場合は、各レンタカー会社が定めるルールに従う必要があります。 例えばニッポンレンタカーやオリックスレンタカーでは「ペット同乗サービス」を提供しています。いずれも事前予約が必要で、同意書へのサインが求められます。上記2社のペット同乗サービス料金は、1レンタルあたり550円(税込み)です。 同乗できるペットの種類や同乗方法なども決められているため、よく確認しておくといいでしょう。なお、ペット同乗サービスを利用した場合でも、車内に著しい汚損や残臭が残って清掃や消臭が必要なケースでは、清掃代の実費とNOCが発生するため注意が必要です。