静岡県では397集落が『孤立』の恐れ 台風で孤立した静岡市の「水見色地区」はどうだった /能登半島地震の教訓
「いざというときは助け合わないと…」
多くの住民が「ひとごとではない」と感じている今回の能登半島地震。台風被害からおよそ1年3カ月が経過し、ようやく日常を取り戻したなかで、孤立に対する不安を感じているのはこちらの施設でも…。 水見色きらく市企業組合 勝山啓子代表理事:「あの後(台風15号後)はやはりイメージ的に悪かったもので、客足はどうしても少なくなった。災害っていつ起こるかわからないというところで、やはり耐震を少しずつでもやっていかなければと思っている」 こちらは、地域で獲れた果物や手作りの加工品などを販売している「水見色きらく市」。おととしの台風15号の際には、この場所に県内外から多くの支援物資が運ばれる拠点となっていました。
水見色きらく市企業組合 勝山啓子代表理事 Q.ここに物資が届けられた? A.「そうですね。水、ペーパー類、ここ一杯になって、東京や千葉の方から直接トラックで届けてくれた人もいる。食べ物なんかも良くここに届いた。水が一番多くて次に食べ物が多かった」 Q.当時、いろんな不安があったと思うが、今後大地震に向けての備えや不安は? A.「不安にはなるが、今まで通りみんなで協力しながらなんとか乗り越えていけたらいいなと」
この地域に暮らすのは340人余りのうち、半数以上が65歳以上の高齢者(2023年12月31日時点)。今後、県内でも南海トラフ巨大地震などが危惧されているなか、地域の自治会長も警戒感を強めています。 鈴木敏弘自治会長:「うちは山の中で田舎なので、たぶん救助や支援というのが遅れてしまうと思う。そこは町内のみんなで助け合っていかなければいけないと。昔からお互い助け合いの精神という気持ちはみんな持っているので、そういうところで乗り切っていくしかないのかなと」 (1月17日放送)