勢い押され、ワイヴァンズ敗退 バスケ男子B2・PO3位決定戦、A千葉との第2戦
バスケットボール男子・Bリーグ2部のパスラボ山形ワイヴァンズ(東地区3位)は19日、千葉市の千葉ポートアリーナでA千葉(同1位)とプレーオフ(PO)3位決定戦第2戦を行い、79―97で敗れた。POは2戦先勝方式。山形は0勝2敗で敗退し、PO4位で参入10年目の今季を締めくくった。 山形はルーズベルト・アダムス、ジェームズ・ベル、村上慎也、白戸大聖、ティモシー・ホリフィールドが先発した。序盤からA千葉のブランドン・アシュリーに内外から攻められる展開。岡島和真や村上がスチールから2点シュートを決めて流れを変えようと奮起したものの、41―56で前半を折り返した。 第3クオーターには阿部龍星(山形南高出)の3点シュートや、岡島のインサイドに切り込んでのシュートで差を縮めようとしたが、最後はA千葉の勢いに押された。 岡島が13得点、ホリフィールドが12得点、マイケル・フィンケが10得点だった。本県出身者は阿部が12得点、主将の鈴木大(日大山形高出)が1得点だった。
この日はほかに、滋賀(西地区1位)と越谷(東地区2位)が大津市の滋賀ダイハツアリーナで決勝戦第2戦を行い、89―87で滋賀が勝利し、2勝0敗で年間優勝が決まった。滋賀の柏倉哲平(山形南高出)は先発し10得点だった。 成長できたシーズン 石川裕一ヘッドコーチの話 選手たちの努力があっていいシーズンを過ごすことができた。優勝という目標には届かなかったが、PO準決勝に進んでチーム記録を更新し、チームとして成長できたシーズンだった。来季も山形というチームをもっと成長させていきたい。 大きな拍手、お疲れさま-山形PV 山形市のムービーオンやまがたで行われたパブリックビューイングには、約120人のブースター(ファン)が応援に駆けつけた。山形はA千葉に連敗したが、最後まで気持ちを切らすことなく戦った選手たちへ、来場者は「お疲れさま」という声とともに大きな拍手を送った。 チーム創設時から応援し続けているケアマネジャー川井直人さん(49)=同市=は「ヘッドコーチを中心にチーム一丸となり、これまでで最高の成績を残してくれた」とたたえた。嘱託職員本田寿子さん(48)=同=は「今季を戦い抜いて疲れている中でも一生懸命な選手の姿に、胸が熱くなった。来季も応援したい」と話した。
試合終了後、チームを運営するパスラボの吉村和文社長はPOが全てアウェー戦になったことに触れ、「来季は必ず2位以上になり、皆さんのいるホームでPOを開催したい」と意気込みを語った。