関西で活躍の笑福亭智六さん、45歳で死去 師匠の仁智が人柄明かし偲ぶ「これから活かせると…」
落語家の笑福亭智六(しょうふくてい・ちろく)さんが5月29日、持病の悪化により死去した。45歳。3日、所属事務所の吉本興業が発表し、師匠の笑福亭仁智がコメントを寄せた。 【写真】桂ざこばも元気に登場! 上方落語を代表する貴重な8ショット 智六さんは、1979年2月27日生まれ、兵庫県出身。2007年に仁智に入門し、天満天神繁昌亭など関西を中心に活躍。陽気で明るい口調が特徴で、『動物園』『相撲場風景』を十八番として、独特な世界観のある創作落語も人気だった。一門の垣根を越えて噺家とも交流し、誰からも愛されるキャラクターだった。 近年は体調を崩し、闘病しながら高座をつとめ、4月22日の兵庫県西宮市での公演が最後の高座になったという。吉本興業は「通夜・告別式はご遺族の意向により、近親者のみにて執り行われました。自宅住所、死因等は非公表とさせていただきます」とした。 智六の名には「上方落語の主人公、喜六のようにとぼけていたのと、喜六のようにみんなから愛されるキャラクターになるように」との思いが込められていた。 師匠の仁智は「落語家のみならず、私の知る以上の多くの方から慕われていた事に驚いております。フラ(※)のあるところをこれから活かせると楽しみにしていただけに残念です。ゆっくり休んでください」と偲んだ。 ※「フラ」=落語の技術以前に、高座にあがっただけでもうおかしい、そのさまを「フラ」と呼ぶ。