面接の正しいマナー指導 宇部商高、西岐波中で出前授業【宇部】
宇部商高(久保田力哉校長)の生徒4人が5日、西岐波中(中村好弘校長)で出前授業を行い、3年生147人に入試や就職試験の面接で役立つマナーを教えた。 昨年度までの出前授業は高校の先生が講師を務めていた。今年度から3年生の課題研究で「出前授業」を選択した生徒14人が4班に分かれ、市内の中学校に出向いてマナー講座を実施している。 この日は、坂本莉華(まりか)さんら商業科の生徒4人が講師を務めた。スライドを使って「初対面の人の印象の55%は見た目で決まる」という米国の心理学者メラビアンの学説を紹介し、入室する際のノックや着席の仕方などを具体的に示した。壇上で模擬面接を行い、わざと悪いマナーを演じて中学生にどこが悪いかを当てさせた。 「緊張して何も答えられなくなったときはどうしたらいいか」と問われ、黒岩沙羅さんが「面接官に『少し時間を頂けますか』と言い、考える時間をもらってから答える」と応じると、中学生から大きな拍手が起こった。 生徒会長の木村亮介君は「高校生の皆さんの授業は想像していた以上に楽しく、中学生にも分かりやすい内容で、とても有意義な時間を過ごすことができた」と感謝の言葉を述べた。 坂本さんは「4月からずっと準備をしてきた。パワーポイントでスライドを作るのに苦労したが、中学生たちが一生懸命に聞いてくれて手応えを感じた」と話した。4人は楠中でも出張授業を行う予定。