<いざ令和の春>センバツ鳥取城北 戦力分析/上 個性光る投手そろう /鳥取
◇主戦・松村選手(2年) けがから復帰 鳥取城北の魅力は高い得点力を誇る強打線だが、投手陣も個性的なタイプがそろっている。打撃陣が気持ちよくバットを振れるよう、各試合とも失点をできるだけ抑えることが大事な使命だ。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 新チーム発足後の公式8試合で、チーム最長計23回3分の1を投げた左腕・阪上陸投手(2年)。打者の内角を強気に攻める直球と、外角への変化球を織り交ぜた投球で奪三振23。惜しくも敗れた2019年秋の中国地区大会決勝の倉敷商(岡山)戦では五回以降無失点に抑えた。安保龍人(あぼりゅうじん)捕手(同)は「自分がバッターだったらすごく嫌だ。『次は何が来るんだろう』と考え、手が出せなくなる」と評価する。 大会では「背番号1」を背負いつつも直前に右脇腹のけがで離脱を余儀なくされた松村亮汰(りょうた)投手(2年)は湯梨浜町立北溟中(2019年閉校)出身。183センチの長身から投げ下ろす、角度のある速球は最速141キロ。マウンドに立てなかった間もトレーニングに励み、大舞台での出番を待つ。 田渕洋介投手(2年)は唯一チームで完投経験がある。八回コールド勝ちを果たした中国大会準々決勝の平田(島根)戦では、チェンジアップをひっかけさせる投球で被安打は散発5、失点2と好投が光った。チーム最速145キロのストレートを誇る中川央(ひろき)投手(同)は同大会初戦、決勝といずれも大事な試合で先発を任された。秋季県大会決勝で先発し、三回を無失点、被安打1に抑えた白井響介投手(同)も成長著しい。 山木博之監督(44)は起用方法について「先発投手にはゲームをつくり、投げ抜くという気持ちを、継投する投手には自分がいると周りに安心感を与えられるようになってほしい」と話している。 ⚾ 第92回選抜高校野球大会(3月19日開幕、兵庫県西宮市・阪神甲子園球場)に8年ぶり2度目の出場を決めた鳥取城北の戦力を「投手力」「打撃力」「守備・走塁」と3回に分けて紹介する。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇鳥取城北の投手成績(公式戦のみ) 名前 登板試合 投球回数 被安打 奪三振 与四死球 失点 自責点 防御率 松村亮汰㊨ 2 10 9 8 5 3 1 0.90 阪上陸㊧ 5 23 1/3 24 23 8 13 13 5.01 田渕洋介㊨ 5 17 1/3 21 10 8 13 11 5.71 中川央㊨ 3 8 1/3 13 6 12 13 6 6.48 白井響介㊨ 1 3 1 0 6 0 0 0.00 =敬称略、㊧㊨は利き腕