灯油高騰の中、稚内で今季の最低気温1.6度 迫る燃料代に気をもむ冬
HTB北海道ニュース
車のフロントガラスにうっすら積もる雪。夜中に降った雪は、朝には冷たい雨に変わりました。今シーズン最低の1.6℃を観測した稚内市。道内は、寒気の影響で一気に冷え込みました。 大原麻潤記者) 「温度計が7度を指しています。温かい上着を着ていてもときおり吹く風が冷たいです」 厚着の人が目立つなか…顔を覆い隠す子どもも。札幌は今シーズン一番の寒さとなり、1日を通して気温がひとケタとなりました。 札幌市民) 「上は1、2、3、4、5枚着ています」 Qそんなに着ているんですか? 「歳だから」 札幌市民) 「寒いですね。これからはダウンを着て冬に備えて頑張ろうと思います」 段木涼太アナウンサー) 「ぐっと寒くなると忙しくなるのが灯油配達業者です。住宅街を行ったり来たり大忙しです」 こちらの家庭はポリタンクで灯油300リットル=およそ3万5000円分をまとめ買い。燃料費は高騰が続いていますが、背に腹は代えられません。 札幌市民) 「北海道の場合は本当に必要だから、致し方ないって感じですね。とにかく全体的に今、物価高ですよね。その中でも灯油も上がっていてもう本当に日々困ったなと」 本田燃料電器・本田利博社長)「一気に急に寒くなったので(注文の)電話はじゃんじゃんなりますね。補助金がまだ12月までついているのでそこまで高くはならないが、それでも昨年同様高値でスタートしているのでお客さんは『高いだろうな』というイメージは持っている」 高止まりが続く灯油価格。直近の配達価格は政府の補助金の効果もあり1リットルあたり121.7円です。ただ、補助金は今年12月で打ち切られることになっています。 このため、来年1月からは1リットルあたり15円ほど値上がりしてしまいます。 北海道生協連・犬島奈美理事) 「物価高の影響を受けやすい社会的弱者への支援が喫緊の課題です」 こうしたなか、北海道生協連は、高齢者や障害者らが灯油を購入する際に自治体が一部を助成する「福祉灯油」の実施を市町村に促すよう、道に求めました。 昨年度は札幌市を含む全道およそ2割の自治体で「福祉灯油」を実施できていません。 北海道地域福祉課・秋田裕幸課長) 「今度の厳しい冬を安心して過ごせるように支援に努力してまいりたい」 石油情報センターは今後も原油価格は高止まりすると見込んでいます。燃料代に気をもむ冬が、近づいています。 高止まりが続く灯油価格。改めてみてみると…1リットルあたりの配達価格は、2021年に80円台の時期もありました。その後、高いまま推移して先月30日時点で121.7円です。 さらに政府の補助金が年内で終了すると来年1月から1リットルあたり15円ほど値上がりになります。
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