今年のスズキブースは「遊び心をブースト」がテーマ

東京オートサロン2025では、自動車メーカー渾身のカスタムカーも名物となっている。スズキのブースにおいては、都会派ユーザーをターゲットにしたフロンクスを、あえてオフロードテイストに仕立てたコンセプトモデルが注目を集めていた。

「世界最大級のカスタムカーの祭典」とも呼ばれる東京オートサロン。その異名は伊達ではなく、幾多のアフターパーツメーカーやチューニングショップがこぞって出展しているが、自動車メーカーだって負けてはいない。国産メーカー・輸入メーカー問わず、メーカー謹製ならではと唸らせるクオリティのコンセプトカーやカスタムカーが多数出展されている。 【写真】スイスポファイナルエディションやめちゃ可愛いワゴンRスマイルも！　東京オートサロン2025のスズキブースは必見！（全15枚） 　今回はそのなかから、活気あふれるスズキのブースを取り上げる。 　東京オートサロン2025でのスズキブースのテーマは、「SUZUKI BOOST GARAGE」。来場者の遊び心をブーストさせる展示・演出を用意したという。まずは、ひときわ目立つステージに展示された、対照的な2台のコンセプトカーを紹介しよう。 　1台目は、新型クロスオーバーSUVのフロンクスを"都会での夜釣り"をテーマにカスタマイズした、「フロンクス SEA BASS NIGHT GAME」。 　まず目を引くのが、ダイナミックな塗りわけが施されたボディカラー。グレーに近い色彩をもつ深みのあるグリーンと鮮やかなチャートイエローのコントラストが目にこころよい。このチャートイエローは、夜釣り用のルアーからイマジネーションを受けたカラーチョイスだそうだ。 　エクステリアにはアンダーガードやブロックタイヤといった、オフロードテイストを感じさせるアイテムが奢られ、ノーマルのフロンクスがもつ都会的なイメージをがらりと覆すアピアランスを手に入れている。 　リヤバンパーにはカヌーを積載できるフックが内蔵されるほか、トランクルームにはボディと同系色のイエローLEDがあしらわれ、フィッシングギアが積載されている。ステージの演出も相まって、否が応でも遊び心を誘う展示となっていた。 　その隣に展示されるのは、「ワゴンRスマイル EUROPEAN ANTIQUE」。車名のとおり、こちらはワゴンR スマイルをベースに「ヨーロピアン・アンティーク」をテーマとしたカスタマイズが施されたコンセプトカーだ。 　全体を通してパステルな色彩で統一されたエクステリアには、ロリータファッションを想起させるようなガーリーテイストがこれでもかとばかりに盛り込まれている。各所にあしらわれる花柄や差し色といったアクセントに、極めつけはピンクのカラータイヤ。ワゴンRスマイルのもつかわいらしさを、120％引き出しているといえそうだ。 　ちょっと男性が乗るのは遠慮したいくらいのキュートさだが、ここまで振り切ったカスタムが、自動車メーカーのブースで見られるのもオートサロンならではの魅力だろう。 　コンセプトカー以外には、仕様変更を控えたソリオ・同バンディットや、3月に発売を控えたスイフトスポーツ ZC33S Final Editionといった市販予定車も多数展示されていた。 　そのほか、オリジナルグッズの販売にも力が入っており、スズキのデザイナーがデザインしたというオリジナルパーカーやTシャツといったアイテムがとくに好評な様子。こちらも要チェックだ。