ハロー・キティに「誕生日おめでとう」チャールズ国王、晩さん会で日本の文化的アイコンに言及!インスタグラムの相互フォローも開始
日本の天皇皇后両陛下の3日間にわたるイギリス公式訪問は、日英両国の外交関係強化を図る絶好の機会。チャールズ国王は25日夜、バッキンガム宮殿で催された晩さん会で両国の深い繋がりを述べる中で、ハロー・キティやポケモンなど日本のカルチャーにも触れた。 【写真】天皇皇后両陛下が英国を公式訪問、チャールズ国王夫妻主催の歓迎式典&晩さん会のベストショット ボールルームでの晩餐を前に、国王がスピーチ。「日本のある文化的アイコンの陰には、イギリスと関係のあるストーリーが秘められていると知ったのは嬉しいことでした。皆さんは私がここで特定の個人をあげるのをお許しくださると思いますが、今年誕生50周年を迎える“その人”はロンドン郊外で双子の姉妹と共に育てられ、一代で資産数十億ドルの起業家として成功し、その上ユニセフの子ども大使にも任命されています。心からお誕生日おめでとう、ハロー・キティ!」と述べた。 国王はまた、最近は捕獲に成功していないと述べて、「ポケモンのテーマソングのフレーズ“Gotta catch ‘em all”(ポケモン全部ゲットだぜ!)」にも触れた。が、もちろん日英両国の相互関係は「深く根を下ろした」ものだと厳粛な話も。「私たちのパートナーシップは今後も成長、繁栄を続け、新たな芽や枝をつけていくものでもあります」と述べた。スピーチの冒頭に日本語を用いた国王は、最後も日本語で締めくくっていた。 日本の天皇陛下は「両国の友好関係が損なわれた悲しい時期もあった」と率直に述べた上で、両国の関係は「さまざまな分野で加速し、両国の関係はかつてないほど堅固になっている」とスピーチで述べた。 晩さん会の後には、宮内庁と英王室が公式インスタグラムアカウントで相互フォローをはじめたことも話題になった。
晩さん会には約150名が出席。ロイヤルファミリーのメンバーやリシ・スナク英首相をはじめ、7月4日の総選挙で政権奪還に向けて活動中のケリ・スターマー英労働党党首や、アンドリュー・ロイド・ウェバー、”Abroad in Japan”の名前で投稿しているユーチューバーのクリス・ブロード、日本生まれで現在はロンドンの日本食レストラン『The Aubrey』(マンダリン・オリエンタル・ホテル)の寿司シェフを務める佐藤美穂氏もゲストに招かれた。 メニューは、茹でたスコットランド産アカザエビをキュウリの上に乗せ、バジルムース、冷たいトマトのコンソメを添えたスターターに始まり、コーンウォール産のタルボット(白身魚)のフィレをハーブバターと共にレタスに巻き、ハーブのクリームソースを添えたメインなどが続いた。サイドディッシュには、各種夏野菜やクリームで和えたマッシュポテト、ほうれん草のコロッケ、インゲンのサラダ、うずらの卵なども。最後は、桃のシャーベット入りのアイスクリームを乗せたデザートで締めくくられた。 また、テーブルにはバッキンガム宮殿とウィンザー城のガーデンで摘まれたバラなどの花や、ジャパニーズメイプル(イロハモミジ)と呼ばれる枝が飾られた。