雪山やもちろん夏登山でも必須アイテム? 登山グローブの効果とその選び方とは
気温も高くなり、アウトドアを楽しむのに最適な季節になってきました。とくに登山を楽しむ人は、夏の時期は気温が低くなる標高の高い山に挑戦するのもおすすめ。そこで気をつけたいのが登山時の準備です。しっかりと装備を整えて行くことが大切ですが、地味なために装備として見逃しがちなのが登山用グローブ。今回はグローブが登山に必須な理由と、その選び方を紹介していきます。 【写真】登山用グローブの種類をチェックする(全7枚)
登山グローブの主な役割
グローブの重要な役割として大きいのが防寒対策。山の上は想像以上に冷えるので、指先の冷えは春や夏などの暖かい時期でも意外と気になります。また木が生えていない標高での登山などは直接風が当たるため、グローブをしていないと手はかなり冷えることに。 枝を掴んだり、転んだ時に手をついたりと、登山中は手を怪我する危険性も。そういった時に、グローブをしているだけでも怪我のリスクは軽減します。手の保護のためにも、グローブは季節に関わらずオールシーズン必要なアイテムと考えましょう。
グローブの代わりに軍手はアリ?
登山用グローブのもうひとつの重要な役割として、雨対策があげられます。雨で手が濡れると体温が奪われてしまうだけでなく、雨で濡れた岩場や鎖場、斜面などは滑りやすく油断できません。そういったシーンに備えて、グリップ付きや防水機能付きのグローブがあると安心です。 グローブの代わりに軍手を使うという人もよくいますが、軍手は水分を吸ってしまうためおすすめはできません。登山に最適なグローブを選ぶようにしましょう。
様々な種類から最適なグローブ選びを
登山用グローブには種類がいくつかあり、それぞれシーズンやシーンなどに合わせて選ぶことが重要です。例えばメッシュ素材で通気性があり、そこまで暑くならないという特徴を持つ「メッシュグローブ」は夏の時期におすすめ。指先のない「フィンガーレスグローブ」も夏の時期にピッタリですね。 グローブの指先の形状にも種類があります。指先の形状が親指以外まとまっている「ミトンタイプ」の手袋や、親指、人差し指、それ以外の指に分かれた「トリガーフィンガータイプ」など。「トリガーフィンガータイプ」は「5本指タイプ」と「ミトンタイプ」の中間のようなデザインで、保温性と操作性を両立させています。 また軽量で薄い「インナーグローブ」もひとつ持っておくと便利なアイテム。単体で着用することもできますし、防水グローブなどと組み合わせて保温性をアップさせることもできます。 登山には必須アイテムのグローブですが、中にはスマホやカメラの操作に対応したモデルも。利用シーンや目的、季節などに合わせて最適な登山用グローブを選んでくださいね。
野中陽平