位置付けは「世直し選挙」 無党派層も取り込み9選確実 立憲民主の山井和則氏 京都6区
衆院選は27日、投開票が行われ、京都6区での勝利を確実にしたのは立民の山井和則氏だ。今回の衆院選を「世直し選挙」と位置付け、自民党派閥のパーティー収入不記載事件を念頭に金権政治の一掃を主張。社会保障の論客として政策を丁寧に訴え、幅広い支持層に着実に浸透した。 3年前の前回選で約11万6千票を獲得するなど府南部で安定した地盤を持つ山井氏。今回は争点の一つとなった「政治とカネ」を背景に序盤から自民支持層や無党派層も取り込み、8期25年の実績をアピールした。 留学先のスウェーデンで学んだ福祉に関わる問題が今もライフワーク。今回も街頭演説では福祉職の処遇改善や年金の引き上げなどを繰り返し主張。「安心して子育てができ、安心して年を重ねる社会へ」と声高に訴え、支持を広げた。 6区では自民の園崎弘道氏が安全保障やインフラ整備、維新の中嶋秀樹氏が可処分所得の増加や教育無償化などを訴えたが、支持が広がらなかった。（森天音）
