結成３０周年記念公演で１時間２０分もの長尺漫才を披露した「テンダラー」の浜本広晃（右）と白川悟実

　漫才コンビ「テンダラー」の結成３０周年記念公演「漫才会ｉｎ大阪」が２８日、大阪・なんばグランド花月（ＮＧＫ）で行われた。 　ボケの浜本広晃、ツッコミ・白川悟実が１９９４年６月に「１０＄」のコンビ名で結成。フジテレビ系「ＴＨＥ　ＭＡＮＺＡＩ」の出演では、大御所・ビートたけしもうならせた実力派で、２０１５年には上方漫才大賞も受賞した。 　記念イヤーのツアー初日。完売御礼の会場から、止まない大きな拍手で迎えられ、白川は「漫才せんでエエんちゃう？」とゴキゲン。浜本も「逆に３０年ぶりに見たの？」と驚き「今までお世話になったマネジャー、スタッフ、何よりチケットを買って見に来てくれたお客様のおかげ。３０年も経ったら、照れずに言える」と感謝した。 　幕開けの漫才は、しゃべくりだけで１時間２０分強もノンストップで披露。締めくくりの２本目の定番漫才は約５分だったが、持ち前のテンポ感できっちり爆笑をさらった。 　２本の漫才の合間にはコントも披露。芸歴では先輩だが、同世代で仲のいい姉妹漫才コンビ・海原やすよともこがゲストで参加した。２５周年記念公演時にも出演しており、「今度は３５周年で来て」とリクエストした浜本に、姉・ともこは「また呼んでもらえるようにと、目標ができた。１時間半ぐらいある漫才はすごかった。勉強させてもらいました」と敬意を表した。 　８月２４日に広島・中国新聞ホールで行われ、９月１９日には２０周年以来１０年ぶりの米ロサンゼルス公演（Ｊａｍｅｓ　Ａｒｍｓｔｒｏｎｇ　Ｔｈｅａｔｒｅ）を開催。１０月１２日に名古屋・中電ホール、１２月１３日に東京・浅草公会堂で行い、クリスマスの同２５日に「ＴＨＥ　ＦＩＮＡＬ」と出して再びＮＧＫで締めくくる。