宝塚雪組トップの彩風咲奈「宝塚も男役も、私のすべて」 サヨナラ会見一問一答
宝塚歌劇団雪組トップスター、彩風咲奈（あやかぜ・さきな）の退団公演「ベルサイユのばら－フェルゼン編－」が13日、東京宝塚劇場（千代田区）で千秋楽を迎えた。彩風は「ベルばら」が宝塚入団のきっかけになった思い入れの深い作品だけに、すがすがしい表情で会見に臨み、「宝塚は私の心、体のすべて」と振り返った。一問一答は以下の通り。 【写真をもっとみる】会見でも笑顔を絶やさなかった彩風咲奈 ■終わりのない「その先」目指す －－宝塚での全ての舞台を終え、改めて宝塚はどんな場所だったか 「いつも通りという感じで千秋楽を終えた気持ちですが、本当に私の心、体の一部、全てなんだと思います」 －－千秋楽の舞台を終え、男役として目指したものは 「今日、この景色を焼き付けよう、皆さま一人一人と顔を合わせ、お気持ちを全部受けよう、と思っていましたが、作品に集中していました。サヨナラショーも、（通常の）ショーをやり遂げている気持ちでした。（退団の）ご挨拶をさせていただくときも、最後という感じがしませんでしたが、それはこれまで応援してくださった皆さま、そして雪組の仲間との絆は続くとの思いがあるので、寂しいと思わないのだと思います」 「宝塚は私の全てと申しましたが、男役も私の全て、と実感する毎日でした。最初はオスカルに憧れ、宝塚でいろいろな自分を知って、こんな表現もできる、こんな男役にもなれる、という可能性をたくさん見つけました。実は今でもまだ、（男役の）完成形ではないと思っています。もちろん、今日で男役は終わるけれども、私は終わりを目指しているのではなく、終わりのない『その先』をずっと目指してきました。(これからも)自分の人生で目標を見つけ、さらに『男役の先』に進めていきたいと思っております」 －－劇中、（宝塚の名曲）「宝塚 我が心のふるさと」をどのような思いで歌っていたか ■「宝塚が大好き」 「自分がずっと（宝塚に）憧れ続けた気持ちや、役の気持ちなど、いろいろな感情が入り交じっていました。この曲で卒業させて頂けるのは、本当に幸せです。憧れはずっと続く、この気持ちは進化しながらもずっと変わらない、宝塚が大好き、という気持ちでした」 「そして（劇中で別れがテーマの新曲）『セラヴィ・アデュー』という曲は、もちろんフェルゼンとして歌いながらも、みんなの熱い魂がここにある、お客さまの温かい気持ちを、私はずっと忘れない、という気持ちでした」
