「演技と自分の心が一体化した」映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』川栄李奈インタビュー。芝居への思いを語る
「『川栄李奈が出ているから観たい』と皆さんに思ってもらいたい」
―――尊敬する俳優は満島ひかりさんだそうですね。 「満島さんは、私が俳優になりたいと思ったきっかけのドラマ『ごめんね青春』(TBS系、2014)で共演させていただき、すごく衝撃を受けました。とにかくお芝居が素晴らし過ぎて、私もこういう俳優になりたいと思ったんです。今でも私は満島さんが出演している作品は『観たい!』と思うのですが、私も満島さんのように、『川栄李奈が出ているから観たい』と皆さんに思ってもらえるような俳優になりたいです」 ―――川栄さんは俳優としての目標などはありますか? 「明るい学生の役など、コミカルで楽しいキャラクターを演じることが多いのですが、私自身はわりと重い作品が好きなんです。何か抱えて悩んでいたりするヘビィな役を演じてみたいです。もう30歳になるので、お母さん役もできるかなと思いますし、そろそろ高校生役からは卒業し、大人の俳優としてさまざまな体験をしたいです」 ―――重い作品というと例えば? 「李相日監督の『怒り』(2016)が好きです。コメディも楽しいのですが、自分が好んで観る映画も重めの人間ドラマが多いです」
ミュージカルは観る専門? 歌と踊りへの意外な本音
―――AKB時代、踊って歌っていた経験を活かしてミュージカルとかはどうですか? 「歌も踊りも得意じゃないので(笑)、自分がやることが想像できないです。でもミュージカルを観るのは大好きです。実力派の俳優さんたちの歌、踊り、お芝居はやはり見応えがありますから」 ―――川栄さんが依頼されたお仕事を受ける基準はありますか? 「『この役をやりたい』とか『この作品に出演したい』と思えるかどうかですね。やはり自分の心が動くかどうかが大きなポイントだと思います」 ―――では最後に、『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』を楽しみにしている映画ファンに向けて、ご自身の出演シーンのアピールなどメッセージをいただけますか。 「公務員も詐欺師もそれぞれ自分の正義を貫くために復讐を果たそうとするのですが、巧妙な手口で罠に嵌めていくプロセスは楽しくかつハラハラドキドキすると思います。また登場人物はみんな個性的で面白く、私が演じる望月さくらもまっすぐな正義感を見せて突き進んでいきます。本当に楽しめるコメディー作品なので、たくさんの方に見てほしいです」 (取材・文:斎藤香) 【作品情報】 『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』 2024年11月22日(金)より全国ロードショー 内野聖陽 岡田将生 川栄李奈 森川葵 後藤剛範 上川周作 鈴木聖奈 / 真矢ミキ 皆川猿時 神野三鈴 吹越満 / 小澤征悦 監督:上田慎一郎 脚本:上田慎一郎 岩下悠子 原作:「Squad38 (38사기동대)」邦題「元カレは天才詐欺師 ~38師機動隊~」 ©️ STUDIO DRAGON CORPORATION created by Han Jung-Hoon distributed by CJ ENM Co., Ltd
斎藤香