もうすぐ子どもが巣立ち夫婦2人になります。60代夫婦の場合「1ヶ月の食費」はどのくらい変わりますか?
子どもが巣立つと、家計に占める割合の大きい食費はどれくらい変わるのかと、気になる方もいらっしゃるかと思います。家族が1人減ると、食費も少なくなるでしょう。 そこで今回は、子どもも含めて3人で暮らしていた場合と、子どもが独立した後の夫婦2人では、1ヶ月の食費はどれくらい変わるのかを比較していきます。60代夫婦の1ヶ月における食費の割合についても確認していきますので、参考にしてみてください。
子どもが巣立つと、食費は1ヶ月でおよそ1万3000円安くなる
総務省の2022年の「家計調査 家計収支編」によると、世帯人数別の1ヶ月の食費の平均は表1の通りです。 表1
※総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat)「家計調査 家計収支編 2022年 表番号4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯」を基に筆者作成 世帯員が1人減ると、1ヶ月でおよそ1万3000円、1年でおよそ15万6000円の食費を減らせる計算になります。 また世帯員2人では、消費支出25万5318円における食費が占める割合はおよそ26.5%、世帯員3人でも、消費支出30万4339円における食費が占める割合はおよそ26.5%となり、家計における食費の割合は大きいといえるでしょう。
60代夫婦の1ヶ月の食費が家計に占める割合
同じく総務省の2022年「家計調査 家計収支編」によると、高齢夫婦世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦1組のみの世帯)の1ヶ月の消費支出における主な内訳は、表2の通りとなりました。 表2
※総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat)e-stat「家計調査 家計収支編 2022年 表番号9(高齢者のいる世帯)世帯主の就業状態別 総世帯」を基に筆者作成 高齢夫婦世帯の食費は、1ヶ月でおよそ6万8078円となり、1ヶ月の消費支出23万9441円における割合は、およそ28.4%となります。 子どもが独立しても、家計における食費の割合が下がらないのは、現役を引退して収入が減っても、老後における食の楽しみが大きくなることが要因かもしれません。