なぜ彼の名が……？（写真：AP/アフロ）

　4月に勃発した、韓国の大手芸能事務所「HYBE」と、その子会社「ADOR」代表であり、人気K-POPアイドルグループ・NewJeansのプロデューサーを務めるミン・ヒジン氏による“お家騒動”。HYBEといえば、BTSを抱える事務所であり、日本でも多くの注目を集めていたが、ミン氏はひとまず解任の危機を脱したようだ。 【画像】心配が寄せられる水原被告の“美人妻” 「“NewJeansの母”として広く知られるミン氏ですが、4月22日、HYBEが『ミン代表らADOR経営陣が経営権を奪おうとした』として同社の内部監査を実施。ミン氏を業務上背任の疑いで刑事告発したんです。 　いっぽうで、疑惑をかけられたミン氏は、HYBEの主張を一貫して否定しています。25日に開いた緊急記者会見では、『私がHYBEを裏切ったのではなく、HYBEが私を裏切った。利用するだけして、踏みにじろうとしている』と涙ながらに主張しました。裁判所での審問が数回行われ、NewJeans各メンバー名義での嘆願書も提出されるなど、大騒動に発展しました」（芸能記者） 　5月30日、ソウル中央地裁民事合議50部は、審問の末「HYBEに対する背信的行為になるかもしれないが、ADORに対する背任行為とするのはむずかしい」として、ミン氏の解任を認めないとする判決を出した。HYBEがミン氏を無理やり解雇する場合、賠償金として200億ウォン（約22億円）を支払う必要があるという条件付きだ。 　また31日にはミン氏が改めて会見。前回とは違い、笑顔を見せる場面が多く見られた。 　現状を維持するのか、22億円を支払ってでもミン氏を“追放”するのかーー。HYBE側にはそんな選択肢も生まれているが、この数字に反応を示したのが日本のファン。Xには、こんな投稿が……。 《ミンヒジン解任にかかる金額（約25億円） ＜＜＜ 水原一平が盗んだ金額（26億円超）》 《ミンヒジン辞めさせたかったら23億賠償金請求やけど賭博だけで26億の水原一平凄すぎるやろ》 《ミンヒジン解任にかかる金額（約25億円）より水原一平が盗んだ金額（26億円超）の方がまだデカいのおもろすぎる》 　水原一平被告といえば、今年の3月から5月にかけ、専属通訳をしていたドジャース・大谷翔平の口座から約26億円を盗み取っていたことが発覚し、これも大きな騒ぎになった。連邦地検の調査によれば、水原被告は違法賭博による負債を返済するため、大谷の口座から約1700万ドル（約26億4000万円）を不正送金したことを認めたという。さらには、歯の治療費と偽った約900万円、転売目的で購入したとされる野球カード代約5000万円など、次々と余罪が明らかになっている。 　ミン氏解任にかかる金額も、約22億円と莫大な額だが、それでもなお水原被告が積み上げた金額が上回っているという事実に、あらためて驚く人々が多かったようだ。