就任3か月の小池都知事「10年分のエネルギー使った」
東京都の小池百合子知事が就任してから3か月が過ぎた。4日の定例会見で小池知事は、「10年分のエネルギーを使ってやってきたかと思う」と振り返った。 【写真】小池都知事が豊洲移転問題で行程表を発表 再アセスならさらに15か月
小池知事は「この約100日間は怒涛のようだった」と率直に述べ、「国会から都政に舞台を移し、これまで国会で積み上げたことが、いろんな分野で生かされる可能性は大だなと。微力だが、これまで重ねた経験を東京都でしっかり花開かせたい」と手応えを語った。 「大きな問題、それもタイムリミットのあるものは課題をあぶり出し、道筋ができつつある」とアピール。ただこれからは「答えを出していく段階になる」との認識を示した。東京五輪の会場見直し問題では「今月末の4者協議で一定の方向を出さねばならない」とし、豊洲市場の移転問題についても「環境アセス次第でかかる日数が変わってくる。環状2号も代替案を詰めつつある」とそれぞれ課題解決への姿勢を強調した。 3か月間の自己採点は「評価は都民がするもの」と述べるにとどめた小池知事。「10年分のエネルギーを使ってやってきたかと思うが、まだアクセルはふかしっぱなしで、ただしCO2は出さずにやっていきたい」と元環境相らしいコメントで笑いを誘った。 (取材・文:具志堅浩二)