（写真：愛媛朝日テレビ）

９日夜に四国で起きた大規模停電で、伊方原発の運用に一時影響が出ていたことがわかりました。 四国電力によりますと、伊方原発には外部電源として大洲変電所と川内変電所から電気が送られていますが、停電の影響で、大洲変電所に電気を送る小田変電所からの送電が止まったということです。 原子炉施設保安規定では原発の安全性を高めるため、独立性のある外部電源の回線の確保を求めていて、四電では９日午後８時半、小田変電所からの送電が止まったことにより、規定が定める「運転上の制限から逸脱した」状態になったと判断したということです。 その後、停電の復旧に伴い、小田変電所からの送電も再開され午後９時７分、通常状態に戻ったということです。 なお、小田変電所からの送電が止まっていた間も川内変電所からは受電できる状態だったということで、プラントへの影響や環境への放射能の影響はないとしています。 なお、伊方原発３号機は現在、定期検査中で調整運転を行っていて、検査終了は１２日ごろを予定しています。