木浪佑悦さん（左）からイカのさばき方を教わる学生ら

　青森市の青森中央短期大学は5日、漁師の手ほどきで魚料理を作る講習会を同大で開いた。同大食物栄養学科の学生13人やその家族らが、スルメイカの刺し身丼やシジミのみそ汁を作って味わい、地元の魚の魅力を再認識した。 　学生たちに青森県の魚について理解を深めてもらい、若者の魚料理離れの解決につなげようと開催。昨年までは県と共同で実施していたが今年は大学単独で開いた。 　県内の若手漁業者でつくる「あおもりウォーズ」の木浪佑悦さん（37）と木浪崇博さん（35）＝ともに外ケ浜町＝が講師となり、イカの皮の剥ぎ方や内臓の取り方などを実演。「スルメイカは新鮮なほど皮を剥ぎにくい。反対にヤリイカは新鮮なほど剥ぎやすい」と漁師ならではの知識も伝え、イカの刺し身と一緒に生卵をご飯にのせて食べる「漁師メシ」も紹介していた。 　学生たちは真剣な表情で調理を進め、完成後は全員で味わった。管理栄養士を目指す同大食物栄養学科2年の櫻庭雄斗さん（20）は「普段は生のイカをさばくことがない。皮を剥ぐのが難しかった。新鮮でおいしい」と笑顔を見せた。