人生いろいろ、指導もいろいろ【大島康徳の負くっか魂!!第80回】
投手の攻めは変わらない
80年限りで巨人監督退任。以後92年までいわゆる“浪人生活”でしたが、オーラはすごかったです
前回は、ピッチャーのクセについての話を書いてみましたが、僕は全球種のクセを知りたいとか、そこまで突き詰めて考えていたわけではありません。1つだけでも分かれば、打席で気持ち的にかなり楽になるな、と思っていた程度です。頼りすぎて、外の変化球と思って踏み込み、内角にストレートが来たら危ないですしね。 チームからもデータはもらいましたし、ゲーム前に対戦予想投手の映像も見ましたが、あくまで参考にしていた程度です。自分のことは、自分が一番よく分かっていますから、確認みたいなものです。自分の考えていた傾向と違うものが出たら、申し訳ないけど、無視しました。プロは自分の結果に対し、自分で責任を取らなきゃいけません。「データがこうだったから」と言い訳しても仕方ありませんしね。 長年、投手の観察を続けてきたら、忘れっぽく、いつも「なんとかなるやろ!」の性格の僕にしては意外なんですが・・・
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週刊ベースボール