相次ぐ「女性タイツ業界」のSNS炎上 靴下屋・アツギ社の不適切投稿…“男性目線の投稿”に消費者怒り
靴下ブランド「靴下屋」を運営するタビオ株式会社が16日、公式X(旧ツイッター)「Tabio 靴下屋」を通じ、従業員のSNSにおける不適切投稿を謝罪した。女性タイツ業界では、昨年にも大手メーカー「アツギ株式会社」が不適切投稿を謝罪している。両者に共通する“男性目線”に、消費者からは反発の声が相次いでいる。 「靴下屋」は今月13日、SNS上で話題を集めていた「ストッキングの強度」を巡り持論を投稿したが、内容が物議を醸し謝罪する事態に。投稿は既に削除されているが、現在も議論は活発に行われている。 女性タイツ業界では、昨年も繊維製品の製造・販売メーカー「アツギ株式会社」が展開するレッグウエアブランド「ASTIGU(アスティーグ)」が、ミニスカートに合わせるレッグウェアの例として、薄いストッキングの上に薄い黒のストッキングを合わせることで「抜け感」を演出できると主張。その際、通常の黒のタイツを着用した女性に対し「芋くさい」と表現したため炎上し、謝罪していた。 2020年には、アツギ社による「タイツの日」PRのための投稿が「性的な描写を連想させる」などと批判が集まり「ラブタイツ騒動」として大きな問題となり、新聞やテレビのワイドショーでも取り上げられるほどに。今回の靴下屋の炎上を受け、消費者からは「またか…」という声が多く上がった。 両者のSNS不適切投稿について、ネット上では「ATSUGIから何も学ばんかったんか…?なんで顧客やなくてタイツ履いたことないオッサンに賛同してるんや商品売りたくないんか?!?」「アツギも靴下屋もそうなんだけどさ、“女ごときが使うものを男様がわざわざ作ってやってる”くらいの考えでいるわけ?ってくらい消費者目線がないしなんか偉そうなんだよね」「アツギと靴下屋さんは女性がメインターゲットの企業なのに、なぜ定期的にカスタマーである女性の心をざらつかせるような発信をあえてSNSでするのか、その真意はなんなのか」「女性愛用者の意見の意味を取り違えた挙句ヒスって、ストッキングを一度も履かないような男性に同調して、広報の仕事は?」「なんで女性向け商品で凌いでる企業の広報が、女性をバカにして見下したり、性的に見たりするんだろうね」「『破れないストッキング』って、爪が少し引っかかっただけで破れない・タイツや靴下程度の強度の話で、『ミンチになるほどの強度』の話なんてストッキングを履く女性は誰もしてないと思うんだけど、男性の頓珍漢な意見に公式が同調するんだ」「女性顧客の切実な願いを頓珍漢な例えで冷笑する男に迎合するとかあり得ない」などと、両者に共通して「女性の性的消費」「男性目線の投稿」という共通点が見られた。 両者とも、SNS運用については「改めてソーシャルメディアに関するガイドラインの遵守と社員教育を進め、再発防止に努める」としている。