ルクソールで新たな遺構発見 エジプト
(c)AFPBB News
【1月9日 AFP】エジプトは8日、ルクソールの墳墓群でハトシェプスト女王時代の遺物が発掘されたと発表した。 考古最高評議会と協力して3年前から発掘調査を率いている著名な考古学者、ザヒ・ハワス元観光・考古相は、新たな遺物が発掘されたのはナイル川西岸のテーベの墓地遺跡のデルエルバハリ地域だと明らかにした。 今回見つかったのは、第15王朝(紀元前1650~1550年)から、ハトシェプスト女王やツタンカーメン王などが属する第18王朝(紀元前1550~1292年)にかけての遺物。 調査チームは、ハトシェプスト女王葬祭殿の神殿の遺構の一部と、精巧な浮彫りが施された工芸品や鮮やかな色彩が保たれている石板などを公開した。 ハワス氏は神殿で新たに見つかった遺構を公開し、「人生で目にしてきた中で最も美しい光景だ」と語った。 神殿の基礎の下からは、ハトシェプスト女王の名前が刻まれた儀式用の道具一式も見つかった。 この他、中期王朝時代の高官の墓やテティシェリ王妃の「宮殿の監視員」の墓、第17王朝時代の木製のひつぎや、おもちゃが入れられている子どもの墓などがある埋葬坑も発見された。(c)AFPBB News