初代会長・北里柴三郎肖像の新千円札が発行 - 記念シンポジウムを9月に開催、日医
日本医師会初代会長の北里柴三郎が肖像画となった新千円札が3日、発行されたのを受け、松本吉郎会長は同日、「日本医師会にとって、記念すべき日」と喜んだ。 北里は、1916年に日医の前身である大日本医師会を創設。初代会長に就任した。当時は、日本人の主な死因の一つが感染症であったことから、北里は「予防医学を確立することが近代化である」という信念を掲げていた。 日医会館のロビーには北里のブロンズ像が置かれている。その前で記者会見した松本会長は「北里先生の志を受け継ぎ、治療のみならず、予防医学や健康づくりにも力点を置きながら、人生100年時代に向けた健康長寿社会の実現に力を尽くしたい」と気持ちを新たにした。 また、野口英世に続き2代続けて医師が肖像画に採用されたことについて、松本会長は「医療が社会に欠かせないものだという確証」だとし、「改めて医療が社会に果たす責任の重さを感じている」と強調した。 日医では新千円札の発行を記念し、9月15日にシンポジウムを開催する。テーマは「受け継がれる北里柴三郎先生の志」。パンデミックを引き起こした新型コロナウイルスのように、いつ起こるかわからない新興感染症に備えるために何が必要かについて参加者らと考える。
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