“解説者”川村卓也がB3降格の新潟と選手契約「もう一度現役に挑戦する覚悟をもってB2昇格に貢献したい」
B3リーグの新潟アルビレックスBBは7月1日、元日本代表の川村卓也と2024-25シーズンの新規選手契約に合意したと発表。2シーズン連続降格と苦戦が続くチームの再建へ向けて、6シーズン前の地区優勝を知る鵜澤潤ヘッドコーチの就任、五十嵐圭の復帰に続き、またしてもビッグニュースが飛び込んできた。 岩手県出身で現在38歳の川村は、193センチ90キロのシューティングガード。盛岡南高校から2005年にオーエスジーフェニックス(現三遠ネオフェニックス)へ入団し、その後はリンク栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)、和歌山TRIANS、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)でプレー。2016年のBリーグ開幕後は横浜ビー・コルセアーズ、シーホース三河、西宮ストークス(現神戸ストークス)と渡り歩き、2022-23シーズン途中の2023年3月に新潟と選手契約を締結。しかし、負傷の影響もあってリーグ戦2試合の出場にとどまり、2023年3月25日の千葉ジェッツ戦を最後に試合出場の機会はなし。2023-24シーズンは主に解説者としてBリーグに携わっていた。 2シーズンぶりに選手としてコートに帰ってくることになった川村は、今回の契約発表に際して、「選手として再びプレーができる機会をいただき、糸満社長はじめ、入団に尽力してくれた球団関係者の皆さん、そして鵜澤HCに、心から感謝しています」と、新潟のクラブ関係者に感謝。 また、一昨シーズンに新潟で負傷離脱したこと、五十嵐圭の新潟移籍が自身の決断に与えた影響、そして再びコートに戻るまでに至った気持ちの変化などについて、次のようにコメントした。 「一年前、練習生から唯一、復帰のチャンスを与えていただきましたが、怪我で離脱し、最後に皆さんの前でしっかりと挨拶もできずにチームを離れてしまったことがなによりも心に残っていました。本当にすみませんでした。今回は、復帰に向けて以前よりも時間をいただけることで、自分自身の身体と感覚と向き合い、チームメートとコミュニケーションをうまく重ねながらコートに戻る準備ができたらと思っております。また、今回はかつて同じチームでプレーした(五十嵐)圭さんが、強い覚悟をもって新潟に戻る決意をされたと聞き、勝手ながらもその想いに僕自身の覚悟も重ねさせていただき、歴史あるチームを蘇らせるという、新潟の『再生』と『復権』に力を尽くしたいと強く思ったのも入団させていただく大きな理由となりました」 「ここまで、解説業などをやらせていただきながら、違う角度からもバスケを見るようになり、現役を諦めきれない自分に改めて気付かされました。ここまで引退という言葉は発することなく、どこかでチャンスは掴めないかと考えていたタイミングで、今回お話をいただき、鵜澤ヘッドコーチ・五十嵐選手のコメントにもあったように、自分ももう一度現役に挑戦する覚悟をもって、B2昇格に貢献したいと思っています。ぜひ、若手とベテランが融合し、魅せるバスケの面白さを感じていただき、一つ一つ積み重ね、最後には新潟の皆さんと一緒に最高の瞬間を共に味わいたいと強く思っております。是非今後も変わらず、アリーナに足を運んでいただき応援していただけたら幸いです。ブースターの皆様に会えるのを心より楽しみにしております」
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