ギネス記録6つ獲得の大道芸「ビコーン!」が喜びの日本凱旋 エスパー伊東さんも認めたカバン芸に「メチャクチャうれしい」
吉本興業の大道芸コンビ「ビコーン!」が4日、大阪・難波の吉本興業本社で、イタリアのギネス記録挑戦番組「LO SHOW DEI RECORD」で2月25日~3月31日(現地時間)の放送で、ギネス世界記録を6つ獲得した凱旋報告会見を開いた。 身長144センチ、体重40キロと小柄な前田志良(しろう)が旅行カバンの中に全身を押し込んで、数々の記録に挑んだ。「一番難しい」(前田)という「旅行カバンに入った人が1分間に割った風船の数」(39個)や、まだ更新可能とみられる「旅行カバンに入った人の10メートル走最速記録」(10・28秒)など6つの珍記録を樹立した。 登録者数15・1万人を数えるコンビのYouTubeを見たイタリアの民間放送局からオファーがあって出演した。前田は「小さい頃から…今も小さいですけど、ギネスはすごいと思っていたので、メチャクチャうれしい」と地声の子どものようなキュートボイスで大喜び。 初めてカバンに入ってみたのは「26年前」という前田だが、吉本新喜劇座長・すっちーや、今年1月に亡くなったエスパー伊東さん(享年63)もネタにしていた。エスパーさんとは番組で「同じ特技は1人でいい」と対決企画を行ったことがあり、前田が勝利して、エスパーさんから「どんどんやってくれ」と“禅譲”されたという。 漫才から転向して、大阪市の「阿倍野区住みます芸人」として活動中。相方・樋口秀吉は「大道芸に賞レースがないので、吉本にアピールできた。感無量。近い将来、10個取りたい」と、さらに上を向いた。 昨年「ブリテンズ・ゴット・タレント」で、ピン芸人・とにかく明るい安村が大注目された。「ビコーン!」も17年に「ブリテンズ・ゴット・タレント」、22年に「ゴット・タレント・エスパーニャ」に出演していただけに「悔しさはあった」(樋口)が「海外でウケている芸人って正直、いないと思う。日本なら『ビコーン!』と言ってもらえるよう頑張りたい」と気合。一方で、活動拠点を海外に移す意向は「日本にいてもSNSで発信できるので」と声をそろえて否定した。 5日午後8時からは、YouTubeの登録者数15万人突破記念の生配信を行う。
報知新聞社