高校最後の夏へ「ぶちかませ!」芦北高校たった一人の相撲部員 ことしも全国へ
KKT熊本県民テレビ
熊本県立芦北高校の相撲部にたった一人の部員がいます。高校最後の夏に挑む選手に密着しました。 己の力を一気に解放する「ぶちかまし」。激しいぶつかり合いは、まさに力と力の真っ向勝負!相撲の魅力に惹かれ、練習に精を出す高校生がいます。
芦北高校3年の林田大和選手です。身長1メートル67センチ、体重70キロ。去年、軽量級で出場した高校総体では熊本県と九州で優勝し、全国でも5位でした。 ■林田大和選手 Q相撲の魅力は? 「大きい相手を倒すことに魅力を感じる」 Q得意とする相撲は? 「自分のスピードを生かして横から攻める相撲が得意」 林田選手が練習しているのは芦北トレジャー相撲クラブです。元々、祖父の孝敏さんが指導者だったこともあり、4歳から相撲を始めました。
■祖父 孝敏さん Q当時の印象は? 「俺から逃げ回っていた。相撲を強制的にさせるイメージがあったのかな。とにかくまじめで、今は練習も休みなく来てくれるし、ひと安心」
現在、在籍する高校生は林田選手1人ということもあり、立ち合いの練習相手は監督やコーチ陣がつとめます。 本田監督に林田選手について聞くと。 ■本田貴紀監督 Q林田選手の持ち味は? 「低い形から相手の懐に入って技をかけたり、力もあるのでしっかり前みつを引いて一気にもっていく」
まわしの腹部にあたる、前みつ。この部分を引き寄せることで相手の上体が起き、力が入らなくなったところを一気に持っていきます。 練習では後輩の練習相手をすることもある林田選手。後輩たちにとって、どんな先輩なのでしょうか? ■戸田勇翔選手(中3) 「技術面のまわしの切り方や引きつけがとても強くて、尊敬する」 ■竹本都輝選手(中1) 「相撲の素早さや、みんなに対する優しさが尊敬する」 練習は週6回。ハードなスケジュールに耐える体を支えるのが、食事です。普段、どれくらいの量を食べているのでしょうか? ■母 沙織さん 「1食につき3合」