ウクライナの米製ミサイル攻撃、西側の紛争激化望む兆候=ロシア外相
[モスクワ 19日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は19日、 ウクライナによる米製兵器を使用したロシア領への攻撃は、西側諸国がウクライナでの紛争を「エスカレートさせようとしている明確なシグナル」と批判した。 ウクライナの公式筋は、ウクライナが米国から供与された長距離地対地ミサイル「ATACMS」を使用し、ロシア西部ブリャンスク州の兵器庫を攻撃したと確認した。 ラブロフ外相は20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれているブラジル・リオデジャネイロで記者団に対し、「プーチン大統領が繰り返し述べているように、米国なしでこれらハイテクミサイルの使用は不可能だ」と語った。 ロシアの核兵器使用に関するドクトリン(核抑止力の国家政策指針)の改定については、注意深く読まれることを望むとした。 プーチン大統領はこの日、同ドクトリンの改定を承認し、核保有国の支援を受けたロシアへの通常兵器攻撃に対し、核兵器の使用を検討する可能性があると警告した。 さらに、核戦争の勃発を阻止するためにあらゆる手段を講じるとし、核兵器は核戦争の抑止力として機能するという認識を示した。