「じつは巨人、結構フラれたよね」大山悠輔、石川柊太だけでなく…巨人が獲得失敗したFA大物。NHK解説者が予想「それでもマー君は10勝できる」「巨人は優勝候補」
田中将大や上沢直之の去就など、話題に事欠かなかったプロ野球のストーブリーグ。NHK解説者の武田一浩氏(元日ハム、ダイエー、中日、巨人)に、今オフの補強について振り返ってもらった。【全2回の前編/後編も公開中】 【レア写真】「えっ?ほ、ほそい…17歳時」マー君が大谷さんとニコニコのお宝写真、里田まい夫人とも仲良し…などレア写真を全部見る ◆◆◆
「楽天、大丈夫?」
まずは、巨人の補強について聞いていこう。武田氏が「ローテーションを守れば2桁勝てる」と評価している田中将大は楽天を退団後、巨人への入団が決まった。 「マー君の去就が決まってよかった。阿部慎之助監督が言っていたように、周りの若手の勉強にもなると思うよ。外様に厳しい球団のイメージがあるかもしれないけど、実際にはそこまでではない。むしろベテランには結構気を使ってくれるから、やりやすいんだよ。俺も現役最後の1年間は巨人だったけど、輪に入りづらいとかはなかった。楽天がマー君をどう扱っていたのかはわからないけど、巨人の環境はいいと思う」 ちなみに、田中との交渉の場にシニアディレクター(SD)の立場で同席していた楽天の石井一久氏は、今年からゼネラルマネージャー(GM)に復帰。この人事はファンやOBから賛否あるが、武田氏は「会社の事情もあるんだろうから、なんとも……」と前置きしつつ、こう語った。 「一番責任を取らないといけない人が、残っちゃってるなあとは思うよ。会社の事情なんだから詳しくはわからないけど『楽天、大丈夫? 』っていう印象を抱く」
「マー君は“2桁勝てる”」
2021年から楽天に復帰した田中は、その後の3シーズンの成績が20勝32敗。昨年にいたっては1試合の登板にとどまっており、この4年間は思うような成績をあげられていない。さらに36歳という年齢も不安視され、田中が巨人で年俸や待遇に見合う結果を残せるか懸念する声も少なくない。しかし、武田氏によれば、楽天ではなく巨人でなら、田中はじゅうぶん勝てるという。 「俺は33歳で最多勝とったし、菅野智之も去年35歳で最多勝。ピッチャーとしてまだまだ衰える年齢ではないと思う。昨年の登板時のボールも悪くなかったから、普通にローテーションを守れば2桁は勝てる。しかも、巨人は投手の補強もしたから6回まで投げられれば、勝ち星はついてくるでしょう。打線も他球団よりはいいし、セ・リーグのバッターはまだマー君との対戦が少ないからね。キャッチャー出身の監督はピッチャーをうまく使う傾向があるから、慎之助はマー君の使い方をしっかり考えているはず」 阿部監督は、「田中には若手のお手本としての役割も期待している」と明言しているが、武田氏はキャッチャーの勉強にもマー君はうってつけだという。 「マー君みたいにコントロールがいいピッチャーがいるとキャッチャーも勉強になる。コントロールがいいとリードしやすいし、打たれたら自分の配球のダメだったポイントが明確になるからね」 同じく現役時代はコントロールに定評があった武田氏が、ダイエー時代、工藤公康氏とともに10代だった城島健司氏をリード面で指導したのは有名である。 「俺は城島にはボコボコに言いまくって指導したけど、マー君はそんなキツく言うタイプじゃないだろうね。マー君はサインにあまり首を振らないから、そのぶんキャッチャーにとって配球の学びは大きいと思うよ」
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