石破茂氏 第103代首相に選出も…30年ぶり決選投票でも過半数取れず 無効は84票に
衆院選を受けた第215特別国会が11日、召集され、衆参両院の本会議で首相指名選挙が行われ、自民党総裁の石破茂首相が第103代首相に選出された。 【写真】衆院本会議で第103代首相に指名され、起立する自民党の石破茂総裁 自公与党が過半数割れしたため、衆院本会議での首相指名選挙は、過半数を取る候補がおらず、石破氏と立憲民主党の野田佳彦代表による決選投票となった。 決選投票では、石破氏が221票、野田氏が160票。無効票は84票に上り、石破氏は決選投票でも過半数を取れなかった。自公が過半数を占める参院本会議では、石破氏が142票で過半数(125)を獲得しており、同氏が首相に指名された。 開票作業を待つ石破氏は、体を揺すったり、机を平手でたたくなど、落ち着かない様子。選出が決まると、拍手の中で立ち上がり、表情を崩さないまま3方面へ頭を下げた。敗れた野田氏も表情を変えず、ゆっくりと拍手した。 1回目の投票では石破氏が221票、野田氏が151票。ほか日本維新の会の馬場伸幸代表が38票、国民民主党の玉木雄一郎代表が28票、れいわ新選組の山本太郎代表が9票、共産党の田村智子委員長が8票、有志の会の吉良州司代表が4票、参政党の神谷宗幣代表、日本保守党の河村たかし代表がともに3票だった。 決選投票は史上5例目で30年ぶり。1994年に村山富市・社会党委員長と自民を離党した海部俊樹元首相による決選投票となり、村山氏が選出され、自社さ3党による連立政権が誕生して以来となった。