日大のキップケメイが1万Mで日本学生歴代3位の27分20秒をマーク 世界陸上銀のワイザカに競り勝つ
日体大長距離競技会兼ニッタイダイチャレンジゲームスが27日、横浜市の日体大健志台陸上競技場で行われ、男子1万メートルで日大のケニア人留学生のシャドラック・キップケメイ(2年)が27分20秒(記録は手元計測の速報値)の好タイムでトップを取った。東京国際大のリチャード・エティーリが持つ日本学生記録(27分06秒88)、同歴代2位の武蔵野学院大のワンジク・チャールズ・カマウ(27分18秒89)には及ばなかったが、日本人学生最高で歴代3位の駒大・田澤廉(27分23秒44)の記録を超え、日本学生歴代3位をマーク。28分13秒10の自己ベストを約53秒も更新したキップケメイは「きょうの目標は27分30~40秒くらいでした。大幅に自己ベストを更新できてうれしいです」と笑顔で話した。 180センチ、64キロの恵まれた体格でパワフルに走る20歳のキップケメイは、2022年オレゴン世界陸上1万メートルで銀メダルを獲得したケニア人選手のスタンネリー・ワイザカ(24)=ヤクルト=にラスト勝負で競り勝つスピードと勝負強さを見せた。「今年中に1万メートルの日本学生記録の更新を目指します」と意欲を示した。 今年1月の第100回箱根駅伝に日大は4年ぶりに復活出場を果たし、15位だった。キップケメイは昨年10月の箱根駅伝予選会では個人ハーフマラソン(21・0975キロ)で1時間16秒の好タイムで1位となったが、本戦ではエース区間の2区で10位にとどまった。今季の日大は箱根駅伝でシード権(10位以内)争いをチーム目標に掲げている。日大を力強く引っ張るエースのキップケメイは「今シーズンはトラックでも、ロードレースでも、昨シーズンより、もっと頑張ります」と力強く話した。
報知新聞社