中学受験勉強の夏…個別指導塾が警鐘「親のメンタルはかなり明確に子供に影響」当事者意識のない子どもとの向き合い方
受験家庭にとって「勝負の夏」が始まる。塾での夏期講習が始まり、学校の授業がない時間を受験勉強に充てることができる、まさに「差がつく40日間」の始まりだ。学習の自由度が高いこの期間を親がどう使うかで、子供の志望校・合格校が変わってくる。しかし、その重要さゆえに親が張り切りすぎてしまい、成績が伸びずに失敗する家庭も多いようだ。個別指導塾Growy代表でyoutubeチャンネル「ホンネで中学受験」でも情報発信をしているユウシンさんは、次のように警鐘を鳴らす。 東京都授業料無償化でますます中学受験ブームが過熱か…早大卒教育パパ「中学受験にかかった費用は623万円でした」 「親が焦ってプレッシャーをかけ続けた結果、夏休み後の成績が振るわず、かえってクラスが下がってしまった子供を何人も見ています」 何をどこまでクリアすればいいのか、どういったポイントと押さえるべきなのか、プロの目から語ってもらった。 短期集中連載「学年別!中受の夏、完全攻略ガイド」第2回は5年生編だーー。
算数の速さ・割合、理科の計算問題といった中学受験の壁と向き合う5年の夏
5年生の夏は4年生に比べて、学習の質・量ともに負荷がかなり上がります。量について言うと、夏期講習の日数が14日程度から20日程度に伸び、1日の授業時間も長くなります。授業時間が伸びると言うことは、復習や宿題に必要な学習時間が増える一方、それらを消化する学習時間が減ることにも繋がります。 また、算数の速さ・割合、理科の計算問題といった中学受験の壁となる単元が5年生の前期に始まっており、これらの復習にも時間を割く必要があります。1問1問、問題の意味を理解しながら式を立てる必要があるため、これらの単元は習得にかなり時間がかかります。 こうした状況の一方で、受験について当事者意識が希薄な子が多いため、親子での認識の差が大きくなりやすい時期でもあります。完璧主義を目指さず、子供と目線を合わせて着実に学習を進めていきましょう。
自然体験や遊び…5年生は対格差が大きい時期
もう5年生なんだから遊んでる余裕はない!と力んでしまう親が多いのですが、1日机から離れたところで合否が変わるなんて事はそうそうありません。帰省や旅行を通して自然体験や職業体験といったさまざまな経験をさせてあげてください。むしろ、この辺りでクールダウンを入れた方が、のちのち子供も頑張ってくれるでしょう。 親のメンタルはかなり明確に子供に影響します。親のメンタルが悪い状態や親子仲が険悪な状態が1,2年も続いてしまうと、子供は精神的にかなり疲弊してしまいます。 5年生は子供によって体格差が大きい時期。すなわち体力的にどうしても差が出やすい時期でもあります。体力の有無は集中力にも強く影響が出るため、我が子のキャパシティをよく見極めてあげることが大切です。
ユウシン
【関連記事】
- 【詳しくは…!?】 5年生は歴史漫画を読みなさい…中学受験勉強、攻略ガイド「この学年は体格差の影響が出る」親が夏休み前に絶対するべき準備とは
- 中学受験前にキッザニアは行っておけ!個別指導塾代表「小4が最後の遊べる夏だ」…親が休み前に絶対にやるべきことと、3つの要注意落とし穴
- 港区ママ・パパが通わせている謎の塾リスト…話題の最凶教育パパが暴露するインター、英語塾、中学受験塾の正解一覧
- 元早稲アカ校長が大暴露!中学受験に成功する親、失敗する親の決定的違い…なぜ「とりあえずSAPIX」はダメなのか?大手中受塾選び4つのポイント
- 開成→東大理3のトップエリートの塾歴・習い事歴を全公開!東大理3生のほとんどがやっていた習い事と、子どもにやらせておきたい2つのこと