星空保護区の一棟貸し旅館客室リニューアル、部屋内は星空観察仕様…福井県大野市
福井県大野市南六呂師区の「星空保護区」認定を受け、同区にある一棟貸しの旅館「六呂師 高原の宿」の2階客室が、星空をコンセプトにした部屋にリニューアルした。高原の雄大な景観をイメージした壁紙やカーペットに敷き直したほか、部屋内にハンモックや天体望遠鏡を設置。3月22日から予約を受け付けており、4月3日から宿泊できる。 同旅館を営む同市のビル管理会社「メンテナンスナカムラ」が、より星空観察を楽しめる部屋にしようと今年1月から改装。改修費は市や県の補助、クラウドファンディング(CF)を活用し、CFでは目標額を上回る約154万円が集まった。 部屋は23畳で定員は2~8人。六呂師高原の芝生を思わせる爽やかな黄緑色のカーペットを敷いたほか、一部の壁に夕日をイメージしたオレンジと青色のグラデーションの壁紙を貼った。トイレやシャワー室、洗面所も新たに整備。天体望遠鏡とハンモックは持ち出し可能で、好きな場所で天体観測ができる。ウエルカムドリンクとして、地元コーヒー店のドリップバッグやワイナリーのスパークリングワインを提供する。中村圭吾社長(50)は、「星が好きな人から家族連れまでゆっくりと過ごしていただけたら」と話した。 素泊まり6万6千円(税込み)から。予約はミルク工房奥越前=電話0779-67-1166。
福井新聞社