遺骨収集ボラ・具志堅さん「戦没者追悼式参列なら南部土砂使う辺野古埋め立て撤回を」
遺骨収集ボランティアの具志堅隆松さんは、79年前の沖縄戦で旧日本軍による組織的な戦闘が終わったとされる「慰霊の日」(6月23日)に岸田総理が沖縄を訪れる場合、辺野古の埋め立てに本島南部の土砂を使う工事計画を撤回すべきだと訴えました。 【写真を見る】遺骨収集ボラ・具志堅さん「戦没者追悼式参列なら南部土砂使う辺野古埋め立て撤回を」 米軍普天間基地の名護市辺野古沿岸部への移設をめぐり政府は、埋立てに使用する土砂調達の候補地に戦没者の遺骨が眠る本島南部を含めていますが、一方で慰霊の日には例年、総理大臣が戦没者追悼式に参列し、沖縄戦没者墓苑に参拝しています。 こうしたことから、遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんは13日開いた会見で、政府の沖縄に対する対応は矛盾していると指摘し、今年の慰霊の日に岸田総理が沖縄を訪問するのであれば、戦没者の遺骨が混じる可能性がある現在の埋め立て計画の撤回を岸田総理に求めていくと発表しました。 遺骨収集ボランティア具志堅隆松さん 「戦没者に対して哀悼の意を表すというのと、戦没者(の遺骨)を海に捨てるという全く相反することを」「総理の胸のなかでどう折り合いがつくのか、それが理解できない」「戦没者を海に捨てないと表明してから来るべきです」 具志堅さんは岸田総理に対し本島南部の土砂を使う埋め立て計画撤回の要請文を渡す予定ですが、総理が計画を撤回しない場合は、6月20日から「慰霊の日」の23日までの4日間、有志数人でハンガーストライキを決行し、強く訴えていくということです。
琉球放送