旅館で猟銃暴発 弾が向かいの部屋の宿泊客の上を通過し壁に…専門家「通常は起こりえない」 北海道広尾町
HTB北海道ニュース
十勝の広尾町の旅館で10月、宿泊していたハンターの男性が部屋で猟銃を暴発させ、弾が就寝中の客がいる隣の部屋の壁に着弾していたことがわかりました。 ■櫻井靖大記者リポート: 「早朝にこちらの旅館で銃声が鳴り響き、館内は騒然としたということです。」 ■旅館のオーナー: 「破裂音っていうんですか、パンっていう音がしまして、僕らも朝の5時ですから就寝中だったんで「なんだ?」っていう感じで結構ないい音はしてました。」 10月28日、広尾町にある旅館。宿泊していたハンターの男性の部屋で猟銃が暴発しました。旅館によりますと午前5時ごろ、ハンターの男性がシカ撃ちのため部屋を出発しようとした際、誤って手が引き金に触れ猟銃を暴発させたということです。 弾は壁を貫通し、廊下を挟んだ向かいの部屋の壁も貫通。向かいの部屋には就寝中の宿泊客の男性がいましたが弾は男性の上を通過して壁に着弾したということです。 ■旅館のオーナー: 「(ハンターからは)ちょっと顔面蒼白してまして。もう本当、ただただ申し訳ない、申し訳ないと深々と頭下げてましたね。」 「弾がこれで外に出て民家の壁に直撃したとか弾がなくなったっていうことになれば、もっともっと問題になりますから/旅館の中に弾があったってことは、まずもって不幸中の幸いだったかなと。」 けが人はいなかったものの、大惨事になる可能性もあった猟銃の暴発。札幌で銃砲店を経営し猟銃の講習会で講師を務める佐々木さんは、狩猟を行う場所以外で猟銃に弾を込めているのは違法だと指摘します。 ■猟銃等講習会佐々木一哉講師: 「通常は起こりえないです。やはりそこにはおごりとかがあったのではないかと。」「獲物がいてから安全な場所で弾を装填する。発射する機会が遠のいたら実包(弾)を取り出すそれに尽きると思います。」 「今回の場合だと、猟場において獲物がいなくなった時に脱砲(弾を取り出す)をするのを失念していたのではないかと思います。」 警察は銃刀法違反の可能性もあるとみて当時の状況を詳しく調べています。
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