最年少で米国副大統領になった「白人の土の箸とスプーン」…Netflix効果も[トランプ当選](2)
◇舌禍で非難…「キャットレディ」波紋も 各種舌禍で世論の俎上に載せられた点もトランプ氏と似ている。9月、バンス氏はX(旧ツイッター)に「オハイオ・スプリングフィールドのハイチ出身移民者が地域のペット動物を取って食べている」という記事を共有して議論になった。 また、カマラ・ハリス副大統領を狙って「子なしで猫を飼う『キャットレディ(Cat ladies)』は国家の未来と直接的な利害関係がない」と攻撃した。「キャットレディ」には家族を作らず一人で隠遁するという蔑視の意味も含まれている。2020年11月には、あるポットキャストで「無子女志向のせいで人々がソシオパス(反社会的人格障害)志向をさらに持つようになり、究極的に国全体が精神的により不安定にならないか懸念される」と話して物議を醸した。 ◇インド系の妻と3人の子女 外信はバンス氏が副大統領になるまで妻ウシャ・チルクリ・バンス氏(38)の功労が大きかったと指摘した。BBCによると、バンス氏は自分が「アメリカンドリーム」を実現させることができたのは妻のおかげだといつも強調している。『ヒルビリー・エレジー』でバンス氏は。ウシャ夫人が自身を導いてくれた「守護霊」と記している。この中でバンス氏は「ウシャは私があるのも知らなかったチャンスを探しに出るように、いつも私を励ましてくれた」と明らかにした。 夫婦は2013年大学討論サークルで「米国白人の衰退」というテーマで討論したのがきっかけで縁を結んだという。2014年結婚して3人の子女(イワン、ヴィベク、ミラベル)をもうけた。 インド系移民者家庭の出身であるウシャ夫人はカリフォルニア州サンディエゴで生まれ育った。イェール大学を最優秀で卒業した後、英国ケンブリッジ大学で奨学生として修士学位を受けた。卒業後、ワシントンDC連邦地方裁判所で書記として働き、2015年から最近まで法律事務所「Munger, Tolles & Olson」所属の弁護士として活動していた。夫が副大統領に指名された後、同法律事務所を退社した。 BBCによると、強硬保守派であるバンス氏とは違い、ウシャ氏は一時民主党員だったという。バンス氏はカトリック信者、ウシャ夫人はヒンズー教徒だ。