能登半島地震に伴う輪島支援で特別上映、是枝裕和の初長編「幻の光」予告公開
2024年1月に発生した能登半島地震で被害に遭った石川・輪島を支援するため特別上映される「幻の光(デジタルリマスター版)」。このたび予告編がYouTubeで解禁された。 【動画】「幻の光(デジタルリマスター版)」予告編 「幻の光」は「万引き家族」「怪物」で知られる是枝裕和が1995年に発表した長編デビュー作。宮本輝の同名小説を原作に、前の夫を亡くし輪島に嫁いできた女性・ゆみ子の喪失と再生を描き出す。1月の地震に伴う火災で焼け落ちた輪島朝市の周辺の建物や、2001年に廃線となった七尾線の終着駅である輪島駅など、現在は失われた光景が数多く登場する。ゆみ子役の江角マキコのほか内藤剛志、浅野忠信らが出演した。 予告には輪島にやってきたゆみ子の姿をはじめ、漁港の風景、失われつつある婚礼の儀式、トンネルを駆けていく子供たち、浅野演じる郁夫の姿などを収録。最後は当時の輪島朝市の光景で締めくくられる。音楽を担当した陳明章(チェン・ミンジャン)のオリジナル楽曲が使用された。 テレビマンユニオンが配給する「幻の光(デジタルリマスター版)」は8月2日より東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて限定上映され、8月30日からは全国でも順次公開。収益から諸経費を除いた全額が輪島に寄付される。 (c)1995 TV MAN UNION