日本酒「富山ブレンド」12月発売が最後 配合は「辛口すぎず深い味」
富山県酒造組合(桝田隆一郎会長)は、加盟16社の銘柄をブレンドした日本酒「富山ブレンド ファイナル」を12月5日に発売する。新型コロナウイルス流行で低迷した消費を取り戻そうと、2020年から毎年販売してきたが、感染状況が落ち着いたことから今年が最後となる。22日は、富山市丸の内の同組合で審査会を開き、蔵元関係者らがブレンドする銘柄や割合を決めた。 富山ブレンドは、新型コロナの影響で日本酒の消費量が落ち込む中、業界を挙げて盛り返そうと企画。個性豊かな富山の日本酒をブレンドして毎年異なる味に仕上げ、県内外の人から好評を得てきた。感染状況が落ち着いたことから、今回を最後とし、これまでの感謝の気持ちを込めて販売することにした。 この日は、各蔵元が1、2種類ずつ持ち寄り、関係者が味や香りなどを確かめながら試飲。それぞれの特徴を踏まえて配合した。1・8リットル入りを2970円で約2千本、720ミリリットル入りを1485円で約9千本用意し、県内の酒店やスーパーで販売する。
同組合副会長で皇国晴酒造(黒部市)の岩瀬新吾社長は、「辛口すぎず深さもある、最終回にふさわしいまとまりの良い味になった。富山ブレンドをきっかけに各蔵の日本酒を飲み比べてみてほしい」と話した。