5回2失点の阪神・大竹は「真っすぐを投げ込む必要性がある」と西山秀二氏 それでも「開幕ローテのメドは立った」
「オープン戦、中日4-3阪神」(16日、バンテリンドーム) 阪神は開幕ローテ入りが期待される大竹がオープン戦2度目の先発。二回に石川昂に同点ソロ、三回には細川に勝ち越し適時打を許したが、今年最長の5回を5安打2失点。左肩の良性腫瘍除去手術の影響で調整遅れが心配されていたが、85球を投げられた内容にデイリースポーツ評論家の西山秀二氏は「開幕に間に合うメドが立った」と一定の評価を与えた。 【写真】ヒヤリ折れたバットが!頭抑える大竹 ◇ ◇ 12勝を挙げた昨年の好調時と比較すれば、まだ物足りなさは残るが、開幕まで約2週間という段階で5回、85球を投げられたことが一番の収穫ではないか。西山氏は「5回を投げられたことで、開幕は大丈夫そうやね」と位置づけた。 それでも「真っすぐがまだいい時と比べると、微調整の余地を残しているかな。特にキレという部分においてね」と指摘する。「立ち上がりから変化球の割合が多く、ストレートがいまひとつということもあって、中日のバッターが変化球に対応できていた。やっぱりストレートがあってこその変化球っていうのは、いつの時代も変わらないもの」と残り時間で直球の質とキレをもう一段上げることが必要だと訴えた。 順当に行けば、開幕2戦目での先発が期待される。残るオープン戦での登板機会は次回がラストになる可能性があるが、西山氏は「ブルペンをしっかり利用して、ある程度の球数を投げ込んでいくことも必要じゃないかな。それでも、本調子ではないながらも、二回の辻本、四回の鵜飼と内角のいいコースに直球を投げ込んで見逃し三振に仕留めるなど、さすが大竹、という場面もあった。真っすぐが生きてくれば、変化球も生きるという相乗効果がある。まだ時間があるから、心配はいらないと思う」と現段階からのステップアップを見越し、開幕から先発ローテを担える状態にはあると位置づけた。